大空317 ページ41
NOside
「エルザさん。ここへ来る途中に顔の形をした岩が地面からいくつも生えてきていた。あれがフェイスなら数は千じゃきかないと思う」
「何だと……」
「大丈夫だ……フェイスを遠隔操作出来る元議長は既にキョウカに殺された。フェイスの起動は出来ないはずだ」
絶望しそうになるエルザだったがミネルバの言葉に再び希望を見出だした。
しかしジエンマはそれを嘲笑う……
「ガーッハッハッ!!バカめ!タルタロスにはネクロマンサーがおる。今頃死体を操ってフェイスを起動させているだろうよ!!」
癇に障る馬鹿笑いを続けるジエンマにスティングとローグが飛び掛かる。
ジエンマは笑い声を止めると二人の攻撃を受け止めた。
「なら尚更早く行け!!」
「エルザさん!お嬢を連れて早く行ってくれ!レクター!フロッシュ!お前らもだ!!」
二人の覚悟を見たエルザはミネルバを連れて戦線を離脱する。
フロッシュが残ろうとしていたがレクターが引っ張ってきた。
「スティング……ローグ……」
「大丈夫ですよ。二人は絶対に負けませんから!」
「フローもそう思う」
「急ぐぞ!それにカエデとヨミに会えればお前の体も元に戻せるかもしれん!」
その言葉に驚くミネルバ……カエデとヨミの調和の炎を何度も見てきたエルザには無理矢理悪魔因子を流し込まれて改造されたミネルバを元に戻せると確信していた。
二人と二匹は崩壊してかなり形が変わってしまった冥界島をミネルバの記憶を頼りに動き出した。
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