大空310 ページ27
NOside
「(せめて3人だけは絶対に逃がす!絞り出すんだ!俺に残された力の全てを!!)」
体の細胞全てから力を集めるように悲壮の決意で最後の力を振り絞るカエデ、意識を自分の内側へと向けた時だった。
「(これは!?)」
ジャッカルが呪力を纏った拳を振りかぶった……
「(熱い……この力は……この熱は……)」
ルーシィとラクサスとヨミが悲痛な叫びをあげる……
「(覚えがある。これは……)」
ジャッカルの拳が突き出されカエデの顔めがけて迫ってくる……
「(……ベル?)」
「クボァァッ!!」
ジャッカルが叫びながら吹っ飛んでいく。
突き出されたカエデの拳を覆っている炎を見てルーシィとラクサスとヨミだけでなくカエデも目を見開いていた。
何故ならその炎は全てを包み込む橙色の大空の炎ではなく深紅に染まった『嵐』の炎だったからだ……
自らの手を呆然と見つめるカエデ……自分の炎までもが深紅に染まっている。
「これが……虹の炎へ至る道か……使わせて貰う…ベル」
「ナイフが宙を…」
「一体あれは…?」
宙に浮いているナイフに驚くルーシィとラクサス
「…ベル…さん」
「
嵐の剛の炎を纏った大量のナイフがジャッカルに突き刺さる
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