『銀魂』姉として家族として…２

侍の最後の頼み ページ15

晴太「銀さん言ったじゃないか
　 血は繋がっていなくても家族より強い絆があるって

　 そうさ…血なんか関係あるかよ

　 オイラを泥棒から足を洗わせてくれた

　 まともな生活を送れるようにしてくれた

　 一人ぼっちのオイラと……一緒にいてくれた

　 短い間だったけど楽しかったじーちゃんが死んでから初めてだったあんなに楽しかったのは
　 母ちゃんと何も変わらない
　 みんなは…銀さんは…

　 オイラにとっちゃ大切な家族なんだよ!!!!!
　 大切なことをいっぱい教えてくれたかけがえのない人達なんだよ!

　 それをこんな所に置いていけっていうのかよ!!
　 こんな所に見殺しにしていけっていうのかよ!!」







子供は精一杯の声で叫んだ






銀時「…………そいつが聞けただけで俺ァもう充分だよ

　 行ってくれ

　 俺をまた敗者にさせないでくれよ」







晴太「……!!ぎ…銀さ…」






するとドゴォォと大きな音がなった







音のなった方を見ると侍がたおれていた







晴太「銀さんんんんん!!」







鳳仙「哀れな男よ

　 国も主君も護るものを全て失い最後は他人のものを護って死んでいくとは
　 己の剣にそんな意味がほしいか
　 そんな剣では何も護ることなどできはせんわ

　 己の命すらな」





晴太「…ぎ…銀さん…銀さんんんんん!!うわァァァァ」






「…」





子供は泣き始めた





「泣いてる暇なんてないんじゃない

　男が己の命を賭した最後の頼みだ
　聞いてあげた方がいいんじゃないかな」








そう言うと子供は母親の場所に向かった











晴太『母ちゃん!!!!』

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