嵐のような ページ18
【桜井Aside】
(…あ、そうか。)
どうやら、先ほど万事屋の旦那、とやらが言っていた"アイツ"とは、きっと副長のことなのであろう。怪しいと思ったことには、とことん疑いの目を向け、最新の注意を払う。そういうことだろう。
明らかに、相性悪そうだし。
(…と、いうか。)
『アレ、止めなくていいんですか？』
「止められるものなら止めたいけど、もうアレは止められるようなもんじゃないですし。」
『まあそれもそうですね。』
と、そう考えて。
『アレですね、侵入者とかそういう危ない人たちじゃないなら、良かったです。あれ以上怪しい行動したら斬りかかるところでした。』
「あはは、あながち侵入者っていうのは間違ってないんですけどねー。」
『じゃあ、それなら。』
隊長の方を向いて。
『もう、中に入りましょうか。』
言って、微笑んでみると。
「…。」
ちょっと頷いてくれた。そして、一緒に中に入ろうとすると。
「オイ、アフロ！！結構良い感じじゃねェか。」
先ほどまで副長と喧嘩していた、万事屋の旦那がいった。
(…いったい、どういうことなのか。)
「オイ、そこの美少女！！」
『誰が美少女ですか。桜井Aです。』
「＿おう、じゃあ、A。お前、そのアフロにこれからもどんどん話しかけていってくれや。」
(…え？)
『なぜあなたがそんなことを俺に頼むのですか。』
「…まあ、そりゃ依頼だからな。アフロ、これでもう満足か？」
「…。」
なんのことだ。依頼？
隊長はというと、万事屋の方を向いて、礼をしていた。
(…？？？)
まったくもって、意味がわからない。どういう状況…？
「じゃあ俺らはいくぞ。神楽、ほら沖田くんと仲い良いのはわかるけど、喧嘩はやめて帰んぞ。」
「誰がコイツと仲が良いアルカ！！…あ。オイ美少女！！精々頑張れヨ！！」
『だから誰が美少女ですか！！桜井Aですって！！』
＿そう言い残して、三人は帰っていった。
…なんだか。
(嵐が、過ぎ去った、みたいな…)
何故だかどっと疲れて、しかも状況の把握もできておらず、謎が残ったままで。
『戻りましょうか、隊長。』
…今度こそ、部屋に入ったのだった。
自分の知らない、真選組のこと。
…隊長のことが、多すぎて。
＿＿もっと、知りたい。
そう、思った。
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やまなな(プロフ) - ゆるさん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません。御覧いただきありがとうございました！私も終兄さん好きなので、ご覧いただけて嬉しいです！ (2021年3月4日 12時) (
レス) id: 2a45d58c1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです！個人的にも終兄さん好きなので嬉しいです！ (2020年5月8日 9時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
やまなな(プロフ) - 颯さん» まさか今も見てくださる方がいらっしゃるとは…！！こちらこそ、本当に有難いです！！応援ありがとうございます、励みになります。更新頑張ります！！ (2020年3月16日 14時) (レス) id: 2f769ce501 (このIDを非表示/違反報告)
やまなな(プロフ) - ピエロさん» 大変返信が遅れてしまい、申し訳ありません！！ご覧いただき、ありがとうございます！ (2020年3月16日 14時) (レス) id: 2f769ce501 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 久しぶりの更新有り難きです！！凄く好きな作品なので応援しております！頑張ってください！ (2020年3月16日 9時) (レス) id: 9993f1b014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまなな | 作成日時：2019年1月5日 23時
