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いのおちゃんの友達 ページ8

side.ryosuke



最終手段を使うために、俺は今けいの高校の校門に立っている。
やぶちゃんと、ひかるくん。いのおちゃんの友達。

実はやぶちゃんと俺は中学が同じで、サッカー部の先輩だった。いのおちゃんとは高校に入ってから仲良くなったみたいで、すごい偶然だな〜、と思った。ひかるくんはやぶちゃんともともと友達で、そこにいのおちゃんを加えた状態で過ごしているらしい。



いのおちゃんには会わないようにしなきゃ。俺、プレゼントはサプライズで渡したい派だから。

あ、あそこにいる二人って…、







「あ、やぶちゃ〜ん、ひかるくーん!!」


あんな長身イケメン、あの二人以外にいないよ。慌てて大きく手を振りながら二人を呼ぶ。

俺に気付いた二人は少し驚いたような顔をして、近づいてきた。




「おー、りょうすけどうしたんだよ。」

「いのちゃんなら今日バイトだから、先帰っちゃったよ?」

「あ、違うの!今日は二人に用があって…。」



きょとん、とした二人が顔を見合せる。



「俺たちに用?りょうすけが?」

「めずらしいな。」

「ちょっと相談したいことがあって。」





不思議そうな顔をした二人だったけど、「ここじゃああれだから」と移動しようと言ってくれた。
俺が相談なんて、たしかに変な話だよなあ。しかもいきなり高校に押し掛けたりして。

▽→←いのおちゃんのお兄ちゃん



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作者名:白米むにに | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月22日 19時

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