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side.ryosuke
「かんせーい!」
「おぉ〜!!」
料理が完成して、二人でぱちぱちと手を叩く。
張り切って一からこだわって作ったから、結構時間かかっちゃったな。
でも時間がかかったといってもまだお昼には少し早めだから、先にプレゼントを渡すことにした。
…でも、プレゼントといったってあの安物のネックレス。
本当にこんなのをあげていいんだろうか。がっかりしちゃうんじゃないかな。
でも何もないのはさすがにありえないから、とりあえず渡すことにした。
「いのおちゃん、これ、プレゼント…。」
「え、なになに?!」
やった〜!っていいながら袋を開けて、中身を取り出すいのおちゃん。
中身が何か気付き、目をキラキラさせる。
「ネックレスだぁ〜!!」
おっしゃれ〜!とか言いながら、にこにこしてる。
つけてつけて!と言われたから、後ろに回って、つけてあげる。
「やまちゃんありがとう!」
いのおちゃんは今までで一番の笑顔でそう言った。
こんなネックレスで、そんなに喜んでくれるの?雑貨屋さんで買ったやつなんだよ?安物だってことくらい、気付いてるはずなのに。
.
「あのさ、いのおちゃん…。やっぱだめだよ、それ。」
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