優良物件？ ページ8
.
正直言って、今回のお見合いはハズレだった。
お相手の人は35歳のお医者様で既婚歴は無し。条件的には申し分ないけれど、率直に言うとマザコンだったのだ。
会話の二言目には「僕の母親はね、」だ。
もちろん家族を大切にしているのは十分に伝わったけど私とは価値観が合わないというか、なんというか。
……難しいなあ、結婚。道のりはまだ長そうだ。
紹介してくれた友人にメッセージを送っていると急に画面が切り替わり、うらたくんからの着信を知らせた。
センラくんから今日はレコーディングがあるって聞いてたいたけど、もう終わったのだろうか。
「もしも___」
『もしもしA？お前今どこいんの』
「どこって、品川駅近くの公園だけど…」
と言うと『分かった。』と電話を切られてしまった。
……なんだ？？
まあいいや。自販機で買ったコーヒーもすっかり温くなってしまっている。残り少しになっているそれを飲み干して近くのゴミ箱へ捨てた。さ、帰ろ。手に持っていたスマホを鞄に突っ込んだところで「あ、いた。」と聞き慣れた声がした。
「な、んでいるの。……うらたくん」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めろ(プロフ) - 素敵な小説で更新楽しみです!!スキマ時間に何度も読み返してます!! (2020年11月13日 20時) (
レス) id: 81b4ec1823 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年6月25日 21時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：古羽 | 作成日時：2019年11月27日 22時
