優良物件？？ ページ6
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「いやあまさか取引相手がAちゃんとはなあ！」
「いやいや私のほうこそまさかまさかですよ」
「とりあず乾杯しよか、ほなグラス持って」
お疲れ、乾杯っ！センラくんの声に合わせてグラスを合わせた。
何故つい最近知り合ったばかりのセンラくんと二人きりでお酒を交しているかというと、話は数時間前に遡る。
今日は新しいクライアントとの打合せで私もかなりの気合が入っていた。かなり意気込んで打合せ場所へ向かうとなんとそこにセンラくんがいたのだ。つまりクライアントというのが彼が勤めていた会社だったのだ。
顔見知りということもありすんなりと事が運んであっという間に打合せが終わり、その後親睦会を含め打ち上げという意味でご飯を食べに行くことになった。…そして冒頭に戻るわけだけど。
美味しいご飯に美味しいお酒、おまけに隣にはイケメン。うんなんていい日だ、仕事の疲れも吹っ飛びそう。
「でな？そん時うらたんが負けてもうてタイキックくらったんよ！」
「ふふふっやだなにそれ絶対面白いじゃん」
「せやろ！？Aちゃんにも見せたかったわ〜」
しかしこれはマズイ。……非常にマズイ。
この男、コミュ力が異常に高いうえに距離までも近い。
カウンター席ということもあるとかもしれないけれど、それにしても近い！近すぎる！
イケメンだし話は面白いし、気遣い上手。
「Aちゃん次何飲む？」
あ。ほら今だって。私のグラスが残り少ないことに気付いてメニューを広げて見せてくれている。
…これは大変だ。
「…センラくんモテるでしょ」
「んふ、なんやねん急に」
「ごめん思ったことがついポロって…」
「こう見えて俺恋愛経験少ないねん、やから色々教えてくれる？オネーサン」
肘をついて、こてん、と首を傾げるセンラくん。
あざとい、あざとすぎる！
コレ私じゃなかったら落ちてるんだからね！？
思いもよらない一撃に私のHPはもうゼロ寸前だった。
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めろ(プロフ) - 素敵な小説で更新楽しみです!!スキマ時間に何度も読み返してます!! (2020年11月13日 20時) (
レス) id: 81b4ec1823 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年6月25日 21時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古羽 | 作成日時：2019年11月27日 22時
