優良物件？ ページ5
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「コイツ俺の友達のセンラ」
「どうも、センラです〜」
「どうも初めましてAです。
早速だけどセンラくん連絡先交換しませんかっ」
スッとスマホを取り出してメッセージアプリを開けるくらいにはすっかりお酒の酔いは冷めていた。
「お前さぁ…」とうらたくんの呆れた声がする。別に取って食おうってわけじゃないんだから連絡先交換するくらいいいじゃない。これも何かの縁なわけだし。
「センラ、断ってもいいんだからな」
「えー？連絡先くらい別にええけど」
「ホント！？」
「Aちゃん面白そうやし、
うらたんのマル秘話いっぱい聞けそうやん？」
「さてはお前それが目当てだろ！？」
今度は二人のやりとりを見て私がプハッと吹き出して笑ってしまった。仲良いんだなぁ。人見知りのうらたくんがここまで気を許してるなんて。相当センラくんのこと信頼してるんだ。
それから今度三人で飲みに行こうって話になってセンラくん、うらたくんと私を含めたグループラインが結成されてしまった。
＊
「うらたくん、今日も付き合ってくれてありがとうね」
タクシーの中で視線はスマホに向けたまま、隣にいるうらたくんに声をかけた。
うらたくんだって動画制作とかレコーディングだとか忙しいはずなのに、こうやって合間を縫って時間を作ってくれる。
ずっと、このままの関係でいれたらなぁ。
あまりにも反応がないからチラッと隣を見ると眠たそうに目を擦っている姿が見えた。まるで小さい子供みたいで可愛いなあ、なんて。そんなこと本人に言ったら怒られそうだけど。
「うらたくん寝てていいよ、お家着いたら起こすから」
「んんマジ？じゃあお言葉に甘えて」
んしょ、と体勢を変えてうらたくんは自身の頭を私の膝に預けた。ふわふわな髪の毛がやけにくすぐったい。寝ていいとは言ったけど、膝枕してあげるとまでは言ってないと思うな？
…今日だけ、なんだからね。
すぐにすやすやと寝息をたてて眠ってしまったうらたくんの頭をそっと撫でた。
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めろ(プロフ) - 素敵な小説で更新楽しみです!!スキマ時間に何度も読み返してます!! (2020年11月13日 20時) (
レス) id: 81b4ec1823 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年6月25日 21時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：古羽 | 作成日時：2019年11月27日 22時
