第三話 ページ4
No said
「別に、ただAにはここ離れをしてほしかったのです。」
和尚は茶をすすりながら答えた
「それは目のこともか？」
「はい。あの目のせいでいろいろありましたから。
この寺から出てもっといろんな人の優しさに触れさせたいのです。
それには良い機会でしょう？」
「....そうじゃな」
学園長も同じようにすすって答えた
「あの子を、Aを、よろしくお願いします。」
「うむ。」
学園長はこれから起きるであろう出来事に静かにほくそえんだ
「楽しみじゃのう」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
それから少しして準備のできた私は
皆と寺の前にいた
「おねえちゃんもういっちゃうの？」
「うわぁぁぁぁん」
「行かないでぇぇぇ」
「行くんだな...。俺以外のやつと」
『皆...』
抱きついてくる子や泣いてしまう子もいた
そんなことしたらせっかくの決心が揺らいじゃうよ
子供らしからぬ声も聞こえたけど無視しよう。
「ほらほら、離してあげなさい。」
和尚さま...
「Aは、もう帰ってこないと言うわけじゃないのですから」
確かにそうだった
子供たちにうんうんと頷いて見せる
「そうなんだ」
「よかったぁ」
「はやくかえってきてね」
「きをつけてね」
「おせわになるひとたちにめいわくかけちゃだめだよ？」
「おねえちゃんはときどき変だから」
「いつもじゃない？」
ん？ちょっとちょっと？
手のひら返しというかなんというか、すごいね君たち
和尚さまは私と子供たちとのやり取りのタイミングを見計らって
言葉を発した
「気を付けてくださいね。
いってらっしゃい。」
『.........はい！いってきます！』
皆とハグして別れの挨拶をして
学園長さんと歩きだした
ーーーーーーーーーーーーーー
歩き始めてからちょっとして学園長さんは唐突に話してかけてきた
「すまんな、突然。家から追い出させるような真似をして。」
本当だよ...ていうか、素直に謝るんだこの人
という本音を心の奥に閉まって、微笑んで学園長さんに返事をする
『いえいえ、こういう機会は逃したらいけませんから。』
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花火(プロフ) - コメントありがとうございます！自分の推しは善法寺伊作です！オチへの意見ありがとうございます(*^.^*) (2021年8月30日 16時) (
レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
K - 面白い作品です！作者さんの推しは誰ですか？自分は土井先生と小松田さんかな。おちは主人公の年齢考えると小松田さんがいいなぁ。 (2021年8月30日 15時) (レス) id: 0a3c517d7c (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 黒カビさん» コメントありがとうございます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - エノさん» コメントありがとうございます！そうです！あの不運大魔王ですwオチに小松田くんか利吉さんですねご意見ありがとうございますm(__)m (2021年8月28日 21時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2021年8月16日 8時
