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第二話 ページ3

でも雇わなければ仕事は増えていくばかり

そんな八方塞がりなところに私に白羽の矢がたったと言うわけだ

何故、私...?

と思ったが、そんな疑問は置いといて、今は目の前の話に集中しなくては

気持ちを切り替えて考える

ただ、仕事を紹介されているだけなのに何故か簡単には頷けない

学校の仕事だからか、それとも相手がその長だからなのか


『う〜ん.....』


「寝床、三食つき」


『えっ』


決めあぐねている私を見かねた学園長さんが良いところを紹介してきた


「給料は,,,」


うわ、今までの倍じゃん


『うっっ』


好条件を出されて気持ちが揺らぐ

でも、ここにはまだ小さい子供達がいるし、和尚さまの負担がすごいだろう

何より

......離れたくない

突然、ポスッと頭にあたたかい何かが乗る

これは、手だ。和尚さまの手

和尚さまは黙って私の頭を撫でてくれた


『!、和尚さま...?』


「貴女は私たちのことをよく考えてくれますね。でも大丈夫ですよ。」


その手はしわくちゃで固くてちょっぴり泣きそうになるくらいあたたかかった


『...おしょうさま』


「貴女が考えることくらいわかりますよ
 
そこまで私は落ちぶれていません」


全く...と言いつつ、呆れたような目で私をなだめてくれる

和尚さまやっぱり優しいな


「うぉっほん」


学園長さんが仕切り直すかのように咳払いをした

なんかごめんなさい


「それでこの話受けてくれるかの?」


学園長さんは私に改めて聞いた


寝床、三食、共について給料も今までの倍,,,

うん、受けようじゃないか!



『はいっ、よろしくお願いします。』


元気よく返事をすれば学園長さんはニヤリと笑った


「うむ、良い返事じゃ。そうと決まれば早速準備してもらおうかの。」


『へ?今からですか?』


え?


「そうじゃよ。善は急げと言うであろう?」


さも当然かのように言うなぁ、この人

なんだろうこの人のせいで困っている人が大勢いる気がする

まぁでも、出るのが早くなっただけだし、いっか

ふんわりとした思考回路に任せて考えを放棄した


『わかりました。すぐ準備します。』


そう言って部屋に向かった

ーーーーーーーーーーーーーー

少しして学園長が口を開く


「それにしても、よかったのかの?」


「何を言ってるんですか」


「あの子のことじゃ、一番に立候補したであろう」

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作品ジャンル:アニメ
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花火(プロフ) - コメントありがとうございます!自分の推しは善法寺伊作です!オチへの意見ありがとうございます(*^.^*) (2021年8月30日 16時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
K - 面白い作品です!作者さんの推しは誰ですか?自分は土井先生と小松田さんかな。おちは主人公の年齢考えると小松田さんがいいなぁ。 (2021年8月30日 15時) (レス) id: 0a3c517d7c (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 黒カビさん» コメントありがとうございます! (2021年8月29日 11時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです! (2021年8月29日 10時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - エノさん» コメントありがとうございます!そうです!あの不運大魔王ですwオチに小松田くんか利吉さんですねご意見ありがとうございますm(__)m (2021年8月28日 21時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火 | 作成日時:2021年8月16日 8時

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