第十九話 ページ20
料理は寺でもやっていたから、慣れてはいるけど...
なにこの量、野菜やら米やらすごい使う！
自分が思っていたよりも多くの食材があって驚いた。
小学校とか、給食を作る人はこんな量をこなしていたのか...と感嘆する。
ただ、作業をしていると
「大丈夫？その前髪」
「手元見えてる？怪我してない？」
おばちゃんがすごい心配してくれる
いや、ありがたいと思う。だが、その心遣いが逆にやりづらい
『だ、大丈夫ですよ？今までこれでやってきたので』
「あら、そう？」
周りからは見えないけど私からは案外見えている。
そういったことを伝えると、おばちゃんは納得し
鍋を指差した。
「じゃ、その野菜切り終わったらこっちの汁に加えて味噌を溶かしてね」
『はい』
ボチャボチャと切った野菜を入れていきお玉で混ぜる。
こんなにも大変なことを、おばちゃんは一人でやってきたんだ。
ん？と疑問に思った。朝から膨大な量のご飯を作るって無理がないか？と。
お玉に味噌をすくい火加減を見ながら溶かす。
お味噌の良い匂いが鼻を抜ける。
寺での量と比べると倍以上だ。
『おばちゃん、味噌汁できました
火は止めておきますか？』
「えぇ、そしたらお米が炊けると思うから
ほぐしておいてくれる？」
『はい』
ご飯を作り始めてから結構時間が経っている。
もうすぐ来るのかな生徒の皆。
キャラと顔を合わせることを想像し、それとなく抵抗感があったので
おばちゃんになるべく厨房にいたいとお願いした。
頼まれていたお米をほぐす。
釜戸でかすぎ！！これに入ってる米をほぐせと？？
多すぎる米に絶望しながらもなんとかしゃもじで対抗した。
そして、おばちゃんは今まで前の日とかに下準備を進めていたという考えに至った。
私は少しでも負担を減らせるようになりたいと思いながら、手を動かし続けた。
『お米ほぐし終わりました...』
「ありがとう、Aちゃん。」
生徒が来始めたみたいで、
それからは定食を作る怒涛のラッシュだった
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ、落ち着いたわね」
いくつもくる注文に急いでよそう私と違って
おばちゃんは流れるようによそって盛り付け
忙しくて大変なのはおばちゃんも一緒なんだろうけど
全然疲れが見えない
「Aちゃん、もう食べていいわよ」
ちょうど食器を洗い終えたところでおばちゃんから許可が降りた
やっと朝ごはんだ泣
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花火(プロフ) - コメントありがとうございます！自分の推しは善法寺伊作です！オチへの意見ありがとうございます(*^.^*) (2021年8月30日 16時) (
レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
K - 面白い作品です！作者さんの推しは誰ですか？自分は土井先生と小松田さんかな。おちは主人公の年齢考えると小松田さんがいいなぁ。 (2021年8月30日 15時) (レス) id: 0a3c517d7c (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 黒カビさん» コメントありがとうございます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - エノさん» コメントありがとうございます！そうです！あの不運大魔王ですwオチに小松田くんか利吉さんですねご意見ありがとうございますm(__)m (2021年8月28日 21時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2021年8月16日 8時
