第十八話 ページ19
...皆さんおはようございます
まだ少し薄暗いですが朝です。
『...くぁふわぁ』
おぼつかない手で布団を畳んでしまい、寝間着から着替える。
いつもは起きない時間帯だけどやっぱり目が覚めてしまった。
私は比較的眠りが浅い方なのでこの時間帯に起きることはなくはなかったけど
今までは子供たちと寝ていたからあの温もりが恋しい。
ボサボサの髪を整えつつ、考え事をする。
まず、人にあまり会わないようにする。
五年生とは自己紹介を済ませてしまって
気まずい雰囲気になっているので特に避けねば。
髪を櫛でとかし後ろ髪を3つに分けて交互に交えて結ぶ。もう慣れた作業だ。
昔は見えなくてぐしゃぐしゃにしていたけど、何年もやっていれば流石にできる。
最後に髪紐で蝶々結びをすればっと。
『...よし』
前髪で眼を隠して視界を覆う。
さて、食堂に行きますか。
−ーーーーーーーーーーーー
昨日シナ先生と一緒に行った道を思い出しながら
皆が起きないよう静かに歩く。
朝の澄んだ空気で頭が冴えていき少しずつに目が覚めていった。
こうして今、忍術学園にいるけれど未だに信じられない。
まさか自分が転生してしまっていたなんて。
神様は地球上の流行りに乗りたかったのだろうか。
夢小説は見ていたけど忍たまは未知
というか乱太郎ときり丸としんべヱしか知らなかった。
それなのに、なんでこうも運命は残酷なんだ。
知らないキャラが多すぎるなと思考を巡らせて、はっとする。
もしかして今まで会ってきた人の中にキャラがいたんじゃないのかと。
『...』
...いや考えても無駄だぁ(悟り)
もう会ってしまったのなら仕方のないこと。
良い声を聞けるチャンスだと思おう(悟り)
なんて思っていたら食堂に着いた。おばちゃんはもういるかなと見回す。
『すいませーん...』
「あら、Aちゃん？」
唐突に後ろから声をかけられ、肩がビクッとする。
あからさまに驚いた私におばちゃんは微笑んだ。
『お、おはようございます。』
「はい、おはよう。」
後ろから足音も無く来るなんて、おばちゃんも忍者なのでは...？
とおばちゃんをジト目で見る。
そんな私を知ってか知らずか、おばちゃんは微笑んだままだ。
「じゃあ始めましょうか。」
太陽が少しずつ顔を出して、周りが少しばかりの日に照らされる。
とうとう私の新たな生活が始まるんだ。
おばちゃんの優しい声に気合いをいれて答えた。
『...はい！』
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花火(プロフ) - コメントありがとうございます！自分の推しは善法寺伊作です！オチへの意見ありがとうございます(*^.^*) (2021年8月30日 16時) (
レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
K - 面白い作品です！作者さんの推しは誰ですか？自分は土井先生と小松田さんかな。おちは主人公の年齢考えると小松田さんがいいなぁ。 (2021年8月30日 15時) (レス) id: 0a3c517d7c (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 黒カビさん» コメントありがとうございます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - エノさん» コメントありがとうございます！そうです！あの不運大魔王ですwオチに小松田くんか利吉さんですねご意見ありがとうございますm(__)m (2021年8月28日 21時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2021年8月16日 8時
