第十五話 ページ16
『ふぅ、美味しかった』
楽しく話しながら食べていたら、あっという間に食べ終わってしまった。
皆も同じタイミングで食べ終わって一緒にごちそうさまでしたと言った。
空っぽのお皿を乗っけたお盆を持って皆の後ろに並び
ある人へ向かって行く
『あの...！』
「ん？」
割烹着を身にまとい、頭にはちまきを巻き付けているおばちゃんに声をかけた。
この人はさっき大きな声でお残しは許しまへんでぇ！！と言った人だ
衝撃的すぎて言葉を覚えてしまった...
『事務員補佐になりました、AAです
明日からよろしくお願いします...！』
アニメの人だからか体が少し強ばってしまう、声をかけるのにも勇気がいる。
そんな私を察してくれたのか、優しく笑って返事をしてくれるおばちゃん。
「えぇ、よろしくね」
こういうことに気づくと心が感謝の気持ちでいっぱいになる。
ありがたいなぁ
お盆を渡しつつ、明日のことについていろいろと聞いた。
食堂を出る際、集まってくれた他の学年の人達にお礼を言うと
皆優しく「明日からよろしくな」とか「おやすみなさい」と言ってくれた。
先に一年生の子達と抜けさせてもらって
ちょうど近くにいた黒木くんに五年長屋の方向を聞く。
シナ先生と共にここに来たけどまだ完全に覚えられていないので
どう帰ればいいのかわからなかった。
危ない。迷子になるところだった
教えてくれた黒木くんに感謝の言葉を述べ、皆と分かれて五年長屋を目指す
自分の部屋にたどり着き襖を開けて入り閉めた。その途端にどさりと座り込む
『すぅぅ...はぁぁぁ』
すっごい緊張した...息を吸って、思いっきり吐く
人生で一番大きいため息かもしれない。
思わず床に倒れこみたくなるが我慢して、下げていた目線を上げる
今横になったら絶対に起き上がれない
窓の隙間から綺麗な三日月が見えた
月が良い感じに輝くのを見て、寝る準備をする
布団を出して敷き、寝巻きに着替えたところで気がついた
...お風呂どこだろう
どうしようと考えていたらとんとん、と襖から音がした
外からで、沢山の影が見える
いち、に、さん、し、ご？五人？
誰だろう？
？「すみません、少し良いですか？」
さっきまでずっと一年生達の声を聞いていたので
聞こえてきた声が少し低く感じた。
上の学年の生徒かな？もしかして...五年生？
大体こうだろうと見当をつけて出た
『はい』
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花火(プロフ) - コメントありがとうございます！自分の推しは善法寺伊作です！オチへの意見ありがとうございます(*^.^*) (2021年8月30日 16時) (
レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
K - 面白い作品です！作者さんの推しは誰ですか？自分は土井先生と小松田さんかな。おちは主人公の年齢考えると小松田さんがいいなぁ。 (2021年8月30日 15時) (レス) id: 0a3c517d7c (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - 黒カビさん» コメントありがとうございます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
黒カビ(プロフ) - 面白いです！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
花火(プロフ) - エノさん» コメントありがとうございます！そうです！あの不運大魔王ですwオチに小松田くんか利吉さんですねご意見ありがとうございますm(__)m (2021年8月28日 21時) (レス) id: 4b9d571a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2021年8月16日 8時
