【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,

第二十七話 ページ28

伊作「うん、そんなに深くはないね」


A『あ、ありがとうございます』


この人は

声色、表情、態度

それら全てが優しい




...後ろのと対照的に





なんっでこんなに優しそうな雰囲気で後ろヤバいの！？

4〜5人くらいいるんだけど！！

何をしたらそんな憑けるんだyo！！！


霊「ぁぁぁぁあ」



うっっわなんか聞こえるんだけど


声きっっっっっも



霊「あ、あ、あぁぁぁささぁぁぁぁぁさぁぁぁさぁぁ」


ささ！？


笹！？


前世パンダかよ！！


甲冑着てて頭に弓刺さってんのに！？


本当に訳分からん！


今、善法寺？さんが手当てしてくれてるでしょうが！！

近づいてくるんじゃねぇ！！！！


叫びたいよぉ

でもここで、これらに視えることがバレると厄介になる


乱太郎「あそうだ」



何っっ！？急に喋んないで！！


私、もう善○みたいになっちゃってんじゃん！！！



乱太郎「私、きり丸としんべヱとの用事があるんでした」







......はぁ！？

この人と二人きりにすんの！？



まるで会話のない男女を気遣うように

そそくさと保健室から出ていく猪名寺くん


お願い！！出ていかないで！！泣


伊作「...そうだったね」


そうだったね！？

乱太郎「じゃあ、行ってきます」





トン

タッタッタ...


行っちゃった



伊作「あのさ」

はい、なんでしょうかあなたも出ていってくれるんですかありがたいです


A『...はい』



後ろの御方が

近い近い近い近い(白目)



こういうとき前髪が長くてよかったと思う



思わず御方と敬ってしまう程、心が追い詰められているのに


何も言わず顔にも出していない私を誰か褒めてぇ泣





伊作「......前髪が長いと視力が悪くなってしまうよ？」





.....


伊作「昨日の食堂での話、僕も聞いていたんだ」


A『はぁ』



伊作「その...傷痕が醜いと言っていたけど、切ってもいいんじゃないかな？」




A『...』



善法寺さんは多分、私の体を気遣ってくれてるんだと思う


けど


A『話を聞いているのなら、わかると思うのですが...

傷痕を見て嫌な思いをしてほしくないんです』



伊作「！...うん」


A『それに、視力の問題なら無いと思います』


いいよね！？


出て、いいよね！？


A『傷の処置、ありがとうございました』


善法寺さんに何かを言われる前に

保健室を出る


....最後らへん、後ろの霊が静かになってよかったぁぁ


早く戻ろうっと

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