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イルミと血の誓いをたてる
Aはその存在を知ってはいるものの
其れの古い仕様諸々は認識すらなかったのだ
書庫に詳しいものはあるだろうか
旗また祖父あたりが知っているだろうか
どうしたもんか。と1人思考を巡らせるA
思考癖のある弟をイルミは気に入らないのだ
自分が目の前にいて
尚且つ床に押し倒してやっているというのに
この男は本当に
癪だ、実に
自身の中で湧き出るAに対するこの感情
とっとと支配してしまいたい、のに
嫌われるのが怖くて壊すことは出来ないでいる
一筋縄では行かない片割れからふと視線を落とす
イルミの視界に入ってきたのは
押し倒した際に捲れたのか、白い肌が露になっている腹部であった
別に、昔から裸はお互い見慣れている筈なのに
チラリズムというものの効果にイルミは内心で
ほほう、と頷いた。これは確かに、唆られるものがある
『ひ、なにイルっ』
「んー？」
捲られた腹部から手を差し入れAの背中をツツっとなぞると、Aはぴくりと揺れる
思えば、ハグやキスがあったって自分達双子はそれ以上の事はしていない
耳や首に噛み付いて、跡を残す事はするが
今みたいにAの感帯を探るように触れたのは初めだ
「(これはいいや)」
思わしい反応を見せた片割れについ口元が緩みそうになる
愛しくて可愛くて仕方のないA
このまま犯してしまったら、彼はどう言う声で啼くのだろうか
『ま、てイルったんまっっ』
「嬉しそうだねA」
どこがだよ。抗議の文を申し立てたくても
そのままイルミに口を塞がれる
深い、深いいつもより長いキスに頭がくらくらと回り始めた。なんとか、力を入れようとしたところで今度はいきなりがりっ。と唇を噛まれる
『いっ』
てぇ、衝動でイルミを突き飛ばす
すると片割れは自分の血液で口元を濡らしていた
『口は痛いよ』
「いーから、Aも俺の口噛んでくれる？これが誓いの儀式だから」
『あ、そーだったん？』
うん、半分嘘だけどね
口に出さずに心内でその言葉を溶かした
もう一度、Aに深くキスをする
「かんで、」
『ん、』
がり、とおんなじ音がした
ずきりと口元に鈍る痛み、滴り落ちる血液
Aの口元は美しいほどに血塗れで
血液よ、どちらのものか分からなくなってしまえと
儀式関係なしにAの舌を捕らえにいくイルミ
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木星(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！イルミと主人公のあいまいな関係がめちゃくちゃ好みで何回も読み返してます…！応援してます！更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 3時) (
レス) id: 294bceea8d (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております！ほんとにいとつひとつの話が最高すぎて、あぁ！兄弟愛!!って感じがほんとに((最高です。この世界線の短編集とかも見てみたいですね……ほんとにこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: 708394548f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 「お前が産めばいいだろう」って最高ですね！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page26 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 今まで見てきた中で1番のコレだ………感です。応援してます;; (2021年12月21日 22時) (レス) @page21 id: e0450d758e (このIDを非表示/違反報告)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年11月25日 9時
