ゾルディック家の次男坊 2【HUNTER × HUNTER】

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"血の誓い"

〈概要〉
古より念能力者に与えられた念契約のひとつ


〈仕様〉
対象が互いの血液を触れ合わせ、入り交じったその血液に念を込める、そして互いの脳内へと癒着させる


〈効果〉
拘束力のある念契約を結ぶ


〈備考〉
また対象同士の関係性が近ければ近いほどその近いは脳内のより深いところへ入り込んでいく


また対象パーツは一般的には腕だが、対象者の血液であればどこであろうと構わない
但し採取して混じらせることは不可とする


また誓いの効果は両者またはどちらかの脳機能が失われると無効化する






ふーん







血の誓いに関する文献を読んだ際の感想だ
これ以上でも、それ以下でもない




だがまあ、いざと言う時の為にとか思って覚えておいてよかったかな




『実感ねー』







おわり？と解放されたAが
唇についた血痕をぺろりと舌で舐める




「うん、成功してるはずだけど」



『別になんも変わんないかも、お前のこと見たって今までと変わらない双子の兄って感じ』



「惚れさせるわけじゃないからね、まあそうしたっていいけど」



『はは、ジョーダン』





さてさて、十数年かけてどうも靡いてくれない片割れをどう自身の物にするのか
今のところAをゾルディックに縛り付けることは成功、形はどうあれ誓いも立てた



最終段階に、いや……まだ早いか



まだその時じゃない
今はまだ、Aの全てを自分のものにできないだろう
Aだって能力者で、その力は自分よりも強い
だから中途半端なものなんかじゃ効かない

少しずつ、全部Aから引き離して
コイツが俺以外、必要としない状態にしてからじゃないと
その時、いよいよ






『イル、よからぬ事考えてるだろ』




「さぁ、お前は気にしなくていいよ」






漸くキルアをAから引き離すことが出来た
アイツが出ていった時は、計画を狂わされたと思っていたけど。やっぱりキルアにアレを埋め込んでいてよかった





だって、A自身からキルを離させないとさ
意味無いし

キルが1番に厄介だった、Aが特に目にかけていた弟
それもそうだ、アイツはAの身代わりでしかない
それに気づいていたAも、アホみたいな優しさで同情してあげていたんだよね。無駄なのに




他の家族を引き離すのはそう難しくは無いだろうが
問題はハンター側の人間達だな




『やっぱお前良くないこと考えてる目してる』



「気にしたって無駄だよ」



お前は俺のなんだから

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