小さな主と神様の戯れ 第2巻〜本丸本格再始動編〜【刀剣乱舞】

第87話 審神者の心を蝕む悪夢、審神者の不安 ページ43

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桜雪は目を覚ました。
桜雪「……いちゅきにぃに…？(ｹﾎｯ」
樹「あぁ、にぃにだぞ。(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
どうした？怖い夢でも見たのか？」
桜雪「…(ｺｸｯ」
樹「話せるか？」
桜雪「ｺｸｯ)あのね……」
そこで樹は、桜雪が最近見る悪夢の内容を聞いた。
母・葵に呼びかけても手を伸ばしても届かなくて濃い霧に包まれる事。
その霧が黒くなり刀剣男士達が自分に刀を向けている事。
呼びかけても声が届かず、刀剣男士達が自分を追いかけてくる事。
そして、転んだ時に1番大好きな石切丸が自分を斬ろうとする所でいつも目が覚める事。
桜雪は全て話した。

桜雪「……こわいの(ｹﾎｯ
…みんな…しょんなこちょ、しないの…しっちぇる。(ｸﾞｽｯ
でも…ゆめの…みんな、こわいの…(涙」
樹「そうか…怖かったな…でも、大丈夫だ。桜雪がこの本丸を直したんだ。刀剣男士のみんなも桜雪の事大好きなんだ。それは桜雪も知ってるだろ？
それは夢。ただの夢。本当の事になったりは絶対にしない。刀剣男士を誰よりも信じてるのは桜雪だろ？だから大丈夫。(微笑み(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
桜雪「うん…(ｸﾞｽｯ」

その時突然、
ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙ
桜雪/樹「！？！？」
樹のスマホが鳴ったのだ。樹は急いで電話に出た。桜雪はびっくりして耳を塞いでいる。
そんな桜雪の頭を撫でながら、電話の内容を聞くと…
後輩「先輩！大変です。"あの件"で相手が今度話し合いをしたいと言ってきたんです！」
樹「！？何！？あー、クソっ！しぶといな、あの爺さん！それはさすがに無理だ！絶対許可するな！」
後輩「でも、なんて言って断れば…もう断る言い訳は出尽くしましたよ！向こうはもう強行突破の勢いで話進めようとしてて…！」
樹「あー、分かった…後からそっち行くから。もう少し時間稼ぎしといてくれ！」
後輩「はい！分かりました！」
そう言って電話は終わった。

話が少しだけ聞こえていた桜雪は
桜雪「いちゅきにぃに……ぢょこいくの…？(涙」
樹「あ、やべ…(汗」
桜雪「さゆき、ひちょり…？やなの！(涙
うぅ…うぇ…」
樹「あ！泣くな、頭痛くなるぞ！(焦」
桜雪「うわぁぁぁぁあああああああああぁぁぁ！！！！(泣」

樹「………という事です…(汗」
一期「なるほど…えっと…つまり、桜雪殿が泣いていたのは、樹殿がどこかに行かれてしまうと思われたから…という事ですな？」
樹「はい、そういう事デス…ごめんなさい…」
岩融「それは、樹が悪いわけではあるまい！
それよりも、その悪夢の事が気になる！」
岩融がそう言うと、樹はその悪夢の事を詳しく話した。

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