小さな主と神様の戯れ 第2巻〜本丸本格再始動編〜【刀剣乱舞】

第67話 想像を超えた野菜嫌い ページ23

No side

歌仙と光忠のお手伝いをしながら3振りと1人でカレーを作っていたのだが……
歌仙「！！桜雪？何してるんだい？」
桜雪「ｷﾞｸｯ)えーちょ…」
桜雪がカレーに入れようと用意した人参、じゃがいも、玉ねぎを持って厨を出て行こうとしていたのだ。それも既に切ってある物を。

桜雪「………にんじん、おうましゃんに、あげるの！」
歌仙「じゃがいもは？」
桜雪「おうましゃん！」
歌仙「玉ねぎは？」
桜雪「おうましゃん！！」
驚く事に、今持っていこうとしている野菜全て、馬小屋に持っていき馬達に食べさせようとしていたらしい。

光忠「桜雪、人参はまだしも、玉ねぎとじゃがいもは馬にあげるのはダメだよ。馬達がお腹を壊してしまうかもしれないからね。それに人参でもあげすぎるのは良くないよ。」
歌仙「馬は馬でご飯が決まっているんだ。余計にあげてしまうと、馬達はお腹いっぱいでご飯が食べられなくなるかもしれないよ？どうして野菜を馬達にあげようと思ったんだい？」

桜雪「…………………………さゆき、おやしゃい…きらい…(ｼｭﾝ」
光忠/歌仙(やっぱり…(苦笑))
光忠「だから野菜を自分が食べない代わりに馬達のおやつにしようとしたんだね？」
桜雪「………(ｺｸｯ」
桜雪は素直に頷いた。

歌仙「とにかく、この野菜はカレーに使うから返してくれるかい？」
桜雪「……」
桜雪は頑なに渡そうとしなかった。ここまで野菜が嫌いとは……桜雪の野菜嫌いを克服するのは、もう不可能なのではないかと2振りは悟った。
光忠「桜雪、桜雪のカレーには今日は野菜を入れない事にするよ。だから、その手に持ってる野菜達を返してくれるかい？」
燭台切はこのままでは桜雪は絶対に野菜を返さないと考え、今日だけは桜雪の料理に野菜を入れないと言った。すると、桜雪は大人しく野菜を返した。

料理の続きをしていると、
桑名「あ、もう昼餉を作ってるのか！さっき畑で少しだけトマトやキュウリとか収穫したんだけど、どうかな？」
光忠「すごい！こんなに立派な野菜久しぶりだな〜♪」
歌仙「ありがとう、これで何か作ってみるよ。」
桑名「じゃあ、よろしく！」

そう言って桑名が去ろうとした時
光忠「そうだ！桑名くん、野菜に詳しいよね。桜雪の野菜嫌いをどうすればいいか、桑名くんはどう思う？」
桜雪「？？」
桑名「うーん、そうだね…桜雪は野菜全部嫌いなんだもんね…(苦笑)
あ！そうだ！」
桑名が思い付いた作戦とは……

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