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変わらずこんぺーとーside
96猫「なんか深刻そうな顔してたぞー?」
えっ…顔に出てたの!?
『三時のおやつはプリンかプリンかそれとも金平糖か迷ってたや……w』
96猫「プリンが2つw」
『タピオカ美味しかったね!またいこーよ!』
96猫「そういうことならまた美味しいところ探しとくぞっ!」
優しいなぁ……
『おー!』
96猫「あ!そうだ。聞くの忘れてたんだけど名前…えっと本名!言いたくなかったら言わなくてもいいから!」
『確かにこんぺーとーじゃ呼びにくいか…』
別に言ってもいいかな?
『如月鈴琉(きさらぎれいる)だよ!』
96猫「鈴琉ね!改めてよろしくな!」
そうして信号を青になったのを確認して渡ろうとした……
ピッピーーーーー!!
『え?』
横を見ればトラックが突っ込んでくるじゃないか
ここは……
96猫「え?」
『えへへ!生きてたらまたタピオカ飲もーね!』
私は96猫さんを思いっきり押して
トラックに跳ねられた
……痛い…なぁ
もう意識も朦朧としてるし……あは
死ぬのかな……
ピーポーピーポー
救急車かな……?
ダメだ……
96猫さんが何か言ってるのも掠れてきた
[鈴琉!生きて!]
え?
なんで?なんで?あの子の声が……?
『死に……たくなぃ……なぁ((ボソッ』
そこで私の意識はシャットアウト
96猫side
『鈴琉!鈴琉!』
ピーポーピーポー
……誰かが救急車を読んでくれたらしい
こん「死に……たくなぃ…なぁ」
そんなことを小声で言って……
鈴琉の瞳は閉じた
作者「待って今更だけど鈴琉って莉音と似てんな」
作者黙れよ
作者「(°Д°)アッ…ごめんなさい……」
救急団員「どいてください!……あなたはこの方の友達ですか?」
『はい』
救急団員「なら救急車に!」
『はい。分かりました』
あ、A達にも連絡しなきゃ……
鈴琉?またさっきみたいに無邪気に笑って
『タピオカ?ってやつ美味しかったね!』
ってさ…無知な妹キャラで帰ってきておくれ
こんぺーとーside
真っ暗な世界……
何も聞こえない。
いや違うな
聞こえないんじゃない。私が拒否してるんだ
死ぬことも、現実も、あの子の死も……全部
死にたくない。
私にその意思がある限り私は死なない
いや死ねない
半分不死身の私の一族
寿命以外で死ぬことはほぼ不可能に近い
絶対に認めない
またタピオカ美味しかったね!
って96猫さんと笑い合うその日まではね!
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作者名:レイ | 作成日時:2020年12月5日 0時