ちゃんと君は恋してた ページ30
【やっと気づいた】より、その後▼
・
高「Aさん帰っちゃったなー。夜道危ないから送ってこうと思ってたのに」
緑「本人が大丈夫だと言ったんだ。しつこく言うのも迷惑なのだよ」
高「それもそっか。つかAさん猛ダッシュしてね?」
薄暗い街灯に照らされる背中がどんどん暗闇に混じっていくのを見つめながら、俺は吹き出した。
なんであの人ダッシュで帰ってんの!!そんな帰りたいのか!つかお菓子いっぱいの袋めちゃくちゃ揺れてる!!wwww
あの人の行動はいちいち俺のツボだ。
高「なー真ちゃん」
Aさんの袋めっちゃ揺れてんなー!と真ちゃんの方を向いて笑いながら言おうとしたけど俺はそこで止まってしまった。
真「む…なんなのだよ高尾」
だってあまりにも…緑間の顔が
高「…いや?わり、なんでもねーわ」
緑「ならばさっさと帰るぞ」
緑間の目が、
遠くを見るように細く、優しく、儚げに見えたから。俺の勘違いかもしんねーけど。
高「なー真ちゃんさ」
なんてロマンチックなこと思ってみた自分気持ち悪っ!!と内心苦笑しながら緑間の隣に並んだ。
高「Aさんのことどう思ってんのさ?」
緑「他校の目上の人。加えて騒がしくて俺の苦手な部類だ」
なぜそんな事を聞くのだよと横目で軽く睨まれたけどそんなのもう慣れたっつーの。
高「もしかしたら真ちゃん好きだったりすんのかなーって思ったから」
だってそうじゃないとさっきの真ちゃんのAさんを見る目の理由が見つからない。
高「きっと真ちゃん、Aさんのこと好きなんだって!そうだろ!!」
いつものテンションで真ちゃんにどうなの?どうなんだよ!?と聞いても真ちゃんもいつものように黙れ高尾と一括。
ちぇ、なんだよ少しくらい色気づいてもいいんじゃないの華の高校生なんだからさ。まあいじけてもなんも変わらないし、と次の話題に移ろうとしたときだった。
緑「Aさんの事は好きではなかったのだよ…たぶん」
"たぶん"ってそれ認めてるようなもんじゃん。俺は嬉しくなって少しにやけた。
高「あー…真ちゃんって実はちょっとおバカなんじゃね??」
緑「うるさい黙れ高尾。さっさと歩け」
高「いやいや歩いてるけどね!!」
俺の勘違いじゃなくて真ちゃんはちゃんとAさんに恋してた。過去形だけど、でも嬉しくて、また真ちゃんが誰かを好きになればなぁと俺は密かに願った。
・
(いやー青春ですなー)
(なんの話だ)
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ゆ優v - 森山クソイケメン〜〜/////サイコーでした! (2015年8月5日 21時) (レス) id: 254bbc2098 (このIDを非表示/違反報告)
暗殺者キルア(プロフ) - 久しぶりに見ました!!完結おめでとうございます!森山と両想い(?)おめでとう夢主ちゃん! (2014年8月25日 13時) (レス) id: c4708a2cf5 (このIDを非表示/違反報告)
ちいな(プロフ) - 完結おめでとうございます!!いつも楽しみに愛読させていただいてたので、少し寂しい気もするのですが、本当おめでとうございます!!夢主ちゃんも森山さんも、海山も(笑)作者さんから生まれるキャラ達が面白くて好きでした(´∀`*)これからも頑張って下さい!応援してます! (2014年7月31日 0時) (レス) id: 701e8ab088 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ありがとうございました!結構共感出来ること多くて...「あぁー」とか思いながら読ませて頂きました。ちょうど主人公と同い年ですしww今まで読んだ中で一番好きでした。本当にありがとうございました! (2014年7月30日 22時) (レス) id: 5c5ae7e225 (このIDを非表示/違反報告)
唳兎(プロフ) - 完結おめでとうございます。 占ツク内で1番大好きな小説でした。夢主ちゃんが特に可愛くて、作者様も可愛らしい方なのですね!これからも頑張って下さい^ ^ (2014年7月30日 13時) (レス) id: 89cbe1a837 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かものはし x他1人 | 作成日時:2014年4月12日 0時