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第8話 ページ9

sideジュリア

「ん、ここは…」

私の部屋?さっきまでディオと一緒に外に居たと思ったんだけど…もう外は暗いな

コンコンコン

誰か来た?

「ジュリア、もう目が覚めたんだね」

目が覚めた…ということはまた倒れちゃったのかな?

「とうさん私誰かに運んでもらって帰ってきたの?そうだったらすぐにでもお礼をしなくちゃ…」

あそこに居た人だとディオかそれ以外の大会の人達なはず

「ああ、ディオくんが連れて帰ってきたよ。今日はゆっくり休みなさい、お礼は明日にすればいいさ」

「…はい」

明日に、か…

「おやすみ、ジュリア、いい夢を」

「おやすみなさい、とうさん」

にゃあ

ダニー!こんな夜に珍しい、いつもなら外で散歩をしている時間なのに…

「わぁ!どうしたの?そんなに急に引っ張らなくても…」

ガチャ

とうさんにはもう休みなさいって言われたのに…

「どうしたのよ、ダニー」

「おい」

「なにっ!」

だ、誰?

「ぼくの部屋の前で何をやってるんだお前」

なんだ、ディオか…

「って、ディオ!」
お礼を言うチャンス!

「あの…」

「なんだ、要件があるなら早く言えよな、ぼくは暇じゃあないんだ」

「えっと、昼に私を連れて帰って来てくれたって聞いて…」

ああ、こういう時に限って言葉が出てこない

「礼でも言いに来たのか?そんなのは要らないな、また倒れられても面倒だから早く自分の部屋に戻れよ」

「う、うん、ありがとう?」

これはありがとうで合ってる…かな?
ディオは私の言いたいことわかってくれるな…言い方はキツいけどあんまり酷い人じゃあ無いのかな?

「お嬢様?こんな所で何を?お身体に障りますよ」

「じいや、うん、すぐに戻るよ…」

もっとディオと仲良くなれる日が来るといいな…

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作者名:ソテル x他1人 | 作成日時:2022年5月29日 21時

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