私が本当に体験した怖い(かもしれない)話

第6話 ページ9

お風呂上がり。
｢あー気持ちよかったあ｣
私、母、弟はリビングで服を着替えていました。

ダイニングをふと見ると真っ暗で、わあ怖いなあ、なんて思いながら。
なのに人って、怖いもの見たさなんですよね。
私は着替えながら、(まあ体の向き的にも)ダイニングを見ていました。

そして(これで何度目でしょう)、ダイニングを見た瞬間……


｢え｣


“なにか”がいました。


黒い、人の形をした物体。

でも、ところどころ白い……これは、肌？

顔は、真っ白……

この黒いのは、服？


なにこれ、なに、これ？


訳が分からなくて、慌てて母に言います。
｢お母さん、なんか、いる｣

｢え？ いるって、なにが？｣
母にそう告げられてもう一度ダイニングへ目を向けると、そこには最近買った電子ピアノがただ置いてあるだけでした。

｢いたんだよ！ 今は消えちゃったけど！！｣

私はそう母にすがりつきました。


それを聞いて不審に思った母は、お祓いをしようと決めたそうです。



──でも今思うと、そのことを人に説明するために、それを服だと、肌だと思い込んだのかもしれません。

母に｢どんな感じだったの？｣と聞かれても、｢お父さんくらいの大きさで、顔は真っ白で、手も足も白くて、あとは黒い服を着ていた｣としか言えませんでした。あれはスーツだったような気もするし、着物だったような気も……



でもそれも、今ではもう思い出せません。


＊＊＊＊

更新半年もしていませんでした……
多分皆様のもとに通知が来た時も｢こんな作品……あったっけ？ ああ、あったかも？｣みたいな認識だったのではないでしょうか？
本当にすみません……

あ、まだお話は続きますよ！ 幽霊(？)は出ちゃいましたけど！

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