第六章41＿悪夢の始まり ページ44
ルーク「感情に流されてはいけないよ。君自身が口にしていた筈だ、君はオンボロ寮の監督生。代表と名をつく者ならば、その照合通り、冷静に物事を見たまえ！」
『っ………すいません、大丈夫です』
ルークの折檻にハッとし、頭上からボロボロになったオンボロ寮へ駆け出す。
その姿に安堵の息を吐いたを浮かべたルークは、次にカリムの方を向き直る。その表情はポムフィオーレ寮の副寮長としての顔だった。
ルーク「カリムくん！まずは負傷した下級生の手当てが優先だ。私が彼らを医務室へ運ぼう」
カリム「でも、ジャミルが！ジャミルが……ッ！！」
ルーク「カリムくん！！」
カリムの肩を掴み、その名を呼ぶ。
真っ赤なルビーのような瞳がパチパチと見開き、身体を固まらせるカリム。
ルーク「……冷静になれ。ジャミルくんは攫われた。キミ1人で、寮長としての役目を果たすんだ」
カリム「…………わかった。オレは他の寮長たちに招集をかける！」
冷静を取り戻したカリムは、Aと同様、頭上から視線を切った。
『ステラ！』
後方へ寝かせていたステラに駆け寄る。
表情と体は、回復魔法のお陰か安定し、今は意識を失っているのみで、ホッと息を吐く。
自身のブレザーをステラに被せ、倒れるほか3人に駆け寄った。
『エース君、デュース君、エペル君！』
3人に声をかけ、簡易的ではあるがステラにかけていた回復魔法を書き、浴びせていく。
すると、一人意識を保っていたエースが、身体を起こす。
エース「…………で、ない……」
「「「え？」」」
エース「リ、ドル寮長、に……電話した、けど………出なかっ……」
スマホを片手にしながらそう言った彼は、その言葉を最後に気絶した。
リドル寮長に電話したけど出なかった…と言う彼の言葉に、私たち３人は“最悪な予感”を胸に、顔色を真っ青にする。
ルーク「……まさか！？」
『っ！？』
回復魔法をかけ終わり、全壊した窓から校舎の方を見る。
オンボロ寮は崖に囲まれているので、本校舎全体を見ることは出来ないが……よくみると、校舎全体が騒がしく、魔法による攻防の音が響いている。
赤い炎だったり、砂煙だったり、物騒なものが見えるのは、３人の目の錯覚ではなかった。
『まさか……３人だけじゃない？』
本当の意味で、悪夢の始まりだった。
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ナギサ(プロフ) - あ"〜……本当に主様やってくれますね。自分好きな言葉をいつもいつも小説に組み込んでくれている…超能力者ですか？？？ (11月25日 16時) (
レス) @page21 id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ふわなさん» お返事おくれてしまい申し訳ありません！誤字がちょびちょび目立ってしまいますが、楽しんでいただけたら嬉しいです！一時期更新停止いたしますが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年11月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 初コメ失礼します！素敵な作品に合うことができました・・・！お話もかなり続いていてすごいです！文もなんだか頭に入りやすくて！大きな誤字も無いので少しの誤字なら大丈夫ですよ！応援しています！好きなアニメの要素があって好きです！頑張ってください！！ (2021年11月2日 18時) (レス) @page40 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ありがとうございます！かなり長いシリーズですのに、それを毎日見て頂けてとても光栄です！今後とも更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年9月24日 16時
