〈ツイステ〉ねじれた世界の御伽噺第二幕 (ページ26)

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第一章 75＿いざ、決闘ページ26

____ハーツラビュル寮バラの迷路

　

寮生A「おい聞いたか？ローズハート寮長に決闘を挑む奴がいるらしい」
寮生B「“あの”寮長に？正気とは思えねえな。5秒で首をはねられて終わりだろ」
寮生C「でも寮長就任以来、初の挑戦者だ。久々の決闘、見に行こうぜ！」

ハーツラビュル寮に来てみると、2人が決闘を挑むことが噂になっていた。

ケイト「エースちゃんとデュースちゃんが寮長の座をかけて、リドルくんに決闘を挑むって！？マジで言ってんの？」

トレイ「俺も止めたんだが……」

ケイト「…ったく、無謀なことすんなぁ～。面倒なことにならないといいけど」

トレイ「ああ……」

エース君とデュース君、そしてリドル先輩、役者は全て揃った。

クロウリー「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけて決闘を行います」

学園長の決闘の開幕を宣言する声が庭に響く。

クロウリー「挑戦者はエース・トラッポラ。そして、デュース・スペード。

挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート」

2人がリドル先輩に向かう中、私とグリム君は彼らの背後でジッと決闘を見守る。
ふと、隣に誰か立ったのを感じ、そちらを向くとトレイ先輩とケイト先輩がいた。

『お2人共、来てたんですね』

ケイト「そりゃ、俺等の寮長をかけた決闘だしね～てか、Aちゃんも何で止めてくれなかったの！」

『…だって止まらないと思ったので』

ケイト「いやまぁ、そ～だろうけど」

ト「…A、昨日は」

『お礼も謝罪も、この決闘が終わってから…リドル先輩の間違いを正してからです』

グリム「オレ様の首輪外すために、頑張れよ～！お前等！」

クロウリー「では、決闘の掟に従い、挑戦者のハンデである魔法封じの首輪を外してください」

学園長の言葉の元、リドル先輩が魔法を解いた。
ｶﾞﾁｬｯと2人の首輪が外れる。

いいなーと私の腕の中にいるグリム君が呟いて、私は苦笑いする。

エース「あー、やっと首輪が外れた！」
デュース「っ、肩がこる…」

リドル「どうせすぐまた付けられることになるんだ。つかの間の開放感を味わうといい。
君達がボクに決闘を挑むと聞いて耳を疑ったよ。本気で言ってるのかい？」

エース「あたりまえじゃん」
デュース「冗談で決闘を挑んだりしません」

リドル「フン。まあいいや。それじゃあさっさと始めよう」