第五章 21_学園唯一の女子 ページ22
グリム「絶対にオーディションで華麗なダンスと歌を魅せつけて『代表選手になって下さいグリム様』って言わせてやるんだゾ!」
エース「おーよ。……で、デュース。
お前もオーディション受けるってどういう心境の変化?」
デュース「僕だってああまで言われちゃ腹が立つ!それに…ちょっとアイツの事が気になって」
出ないと言っていたデュース君だが、エペル君の事を気にかけて参加することにしたそうだ。つくづくいい子だよ、本当に。
デュース「自分から『ボーカル&ダンスチャンピョンシップ』に参加希望しているようには見えなかった」
『確かに…。寮長に怯えてる感じがしたね』
デュース「アイツ、僕とぶつかった時、泣いていたんだ。
嫌なのに無理矢理やらされているんだとしたら優等生として無視できない」
エース「自分で“優等生”って名乗っちゃってるとこが、優等生じゃないとは思うけど。
まぁ確かに、エペルって見るからに気が弱そうだしな。
無理矢理練習させられてるなら可哀想だよな」
約束があるとか、言っていたけど……何か弱みでも握られているんじゃないかな…。
エース「だったら、俺等がエペルよりカッコイイパフォーマンス見せて、オーディションでアイツを落とせばよくね?『真剣にテッペン狙ってない奴が冷やかしに行くべきじゃない』だろ?
やる気ねーってんなら、その席、俺等が貰おうぜ」
前向きなエース君らしい。
確かに結果的にそうなれば、エペル君も助かるだろう。
あの寮長が何を言うか分からないが…。
グリム「よーし、じゃあまずはダンスの特訓…て、Aはやらないのか?」
『…やろうとは思ったよ。あんなところを見ちゃったから………だけど』
エース「だけど、何?」
『……一応、学園長に私が参加していいかって許可を貰いに行ったの。
その結果、やっぱり難しいって言われたから』
デュース「難しいって…女子がって事か?」
デュース君の言葉に私は頷く。
やっぱり私が考えていた通り、男子校という形で名が通るナイトレイブンカレッジ。
黒い馬車に選ばれたからと言って…女子の入学は前代未聞。
マジフトの時とは違って、髪も伸びちゃったし…何より精霊や妖精の声を聞けるという所がバレたら…不味い事になる。
ソーマさんも言っていた事だけど、この力は…“奪う事ができない”。
だから手の中に収めようとする輩も多いらしい。
そういう輩がいるから、こういうイベントの参加は控えた方が良いといわれた。
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます!ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です!更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年9月14日 22時