FAIRY GALA＿44 ページ45
ラギーSIDE
フェアリーガラから2日経った。
学園内の空調は安定してきて、サバナクロー寮も真冬からいつもの暑さに戻ってくれた。
はぁぁ…これでレオナさんの毛布を出す必要がなくなって、オレの手間が省けたッス。
まぁ、洗濯物の量は変わらないけど…。
………まぁ、一番の問題は…。
フェアリーガラが終わった途端、“俺は暫く授業には出ねぇ”とかへそを曲げて、
今日も授業をサボりまくっているレオナさんだ。
ヴィル先輩の特訓が相当答えたんだろうなぁ…。
カリム君やジャミル君も、暫くはお尻を抑えていたし、俺も気を張って疲れたから、
レオナさんを引っ張って授業へ連れて行く…何て疲れる事したくないッス。
てなわけで、優しい優しいジャック君に頼ったら、アッサリと“任せてください！”ってお返事貰ったんで、俺は優雅にドーナツを食べてる。
レオナさんには悪いけど、暫くは暑苦しいジャック君に付き合って貰うッスよ。
シシシッ。
ラギー「……ん？」
最後のドーナツの欠片を口に放り込み、ふと下を見ると、Aちゃんが中庭にいた。
いつも一緒にいるエース君達がいないし…グリム君もいないッスね。
あと、手に何か持って何かしてる…何してんだ？
他の奴なら気にはならないけど、何となくAちゃんだと無視できないので、中庭の方へ降り立つ。
背中を気に預け、芝生の上に座り込み、手元で何か弄ってる。
ラギー「Aちゃん？何してるんッスか？」
『！ラ、ラギー先輩！………ナイスタイミングか、バットタイミングなのか』
ラギー「はぁ？何言って…て、それは花の冠？」
彼女の手にあるのはサンザシの花冠だ。
花が固まっているから、クルーウェル先生の薬使ったんだろうけど…。
ラギー「何で花冠作ってるんッスか？」
『……そ、その…あの時、ラギー先輩にあげるといったのに、自分が作ってもらって、
結局返してないので…』
そう言う彼女に頭を抱える。
図体デカイけどクソ真面目なジャック君を思い出した…いや、真面目か。
もうフェアリーガラ終わってんのに、律儀ッスよねぇ。
『…けど、その………ボロボロなので』
ラギー「あらー、何でこんなボロボロになっちゃうんッスかねぇ」
以前にも(1回だけ)教えたけど…それでもなお、ボロボロ。
まぁ、わっかの形になっているだけマシか…。
『さっきから何回かやったんですけど、一番うまくいったのがこれで』
ラギー「ほんと、意外に不器用っすよね、Aちゃん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ALICE(プロフ) - キュキュさん» side storyの方でそれに似たリクエストを期間内に頂いていたので、作成次第、side storyにあげていきたいと思っています！作成までお時間を用いますので、少々お待ちください (2020年9月13日 13時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
キュキュ - リクエストをしたいのですが妖精の国に拐われて皆んなが助けに来る話が見たいです。 (2020年9月6日 1時) (レス) id: a0bbb5bb79 (このIDを非表示/違反報告)
優空(プロフ) - リクエストにお応えしてくださってありがとうございます！最高すぎてニヤニヤしながら読んでしまい、側から見たら変人になっていたと思います笑 これからも楽しみに更新を待っています！ (2020年8月26日 0時) (レス) id: 9350a6e84c (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - カルーアさん» 確認しましたが、本当に同じ文章が繰り返されていました！ご指摘ありがとうございます、只今修正致しました！ご不便をおかけいたしまして申し訳ありません、今後ともよろしくお願いいたします！！ (2020年8月7日 15時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
カルーア(プロフ) - コメントさせていただきました。これからも応援しています。更新頑張ってください！ (2020年8月6日 16時) (レス) id: 0fc594eb2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 3時
