FAIRY GALA＿45 ページ46
料理とか掃除とか器用にやるのに…不思議ッスねぇ。
『だ、大丈夫です。作り直しますので』
そう言い、解き始めるAちゃん。
その手を見ると、爪の間に土が入ったり、薬の効果で少しかさついてる。
あーあー、女の子の綺麗な手なのに…全く。
しゃーねぇなぁ。
ラギー「じゃ、俺がゆーっくり、Aちゃんにもわかる様に教えてあげるッスよ」
『…え、で、でもお金ないです』
ラギー「あのね、間に受けないで欲しいッス。こんな事位でマドル請求はしないッスよ」
俺＝マドルって言うの、侵害ッスね……まぁ、自覚あるけど。
よいしょっと、Aちゃんの隣に座り、残っているサンザシの花を手に取る。
ラギー「一回、俺に見せながらやってみて」
『は、はい』
俺と同様にサンザシの花を取って作り始める。
ラギー「それは強く握り過ぎっス。もっと優しく」
『…や、優しく‥…こ、こうですか？』
ラギー「そうそう、そしてそこを通して……次に新しい花を出して、また通す。
それをずっと繰り返すんッスよ」
始めの内は大分苦戦していたけど、同じ工程を繰り返すからか、少しずつだがまとまってきた。
今の所、乱れた所はない。
『……ここで引っかかる場合はどうすれば…』
ラギー「あー、引っかかっちゃったら、その部分を一度切り取って…こういう違う草を代わりに結んで、続きをするんッスよ」
Aちゃんの手を取って、どうやるのかを導いてあげる。
真剣に聞くAちゃん。
ふと、その手を見た。
俺と違って、ちっちゃくて、細い…強く握っちゃったら折れちゃいそう。
こんな花冠作ったって…1マドルの得にもならないのに、“俺にあげる”って約束しただけで、
こんな必死に頑張っちゃって…。
て、事は…俺がそうさせてるって事か？
『…‥ここを通して……また次の輪に通す…』
いつの間にか、俺の指示なしで次々と作業を繰り返すAちゃん。
俺も教えるのを止めて、ジッとその様子を見る。
ほんと、何でこんなちっちゃい体で頑張ってんだろ…。
魔法もなくて、女で、自然界じゃ生きて行けそうにないのに…。
こんな小さい彼女が、レオナさんを元に戻したり、学園の平和を戻したり…。
いつも、誰かしら側にいる。
1年のコンビ君達や、グリム君、ハーツラビュルだったり、オクタヴィネルだったり…。
誰かしら側にいるこの子が…今は俺と2人っきり。
少し警戒心持ってほしいのが本音だけど…男として見られてないんッスか？
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ALICE(プロフ) - キュキュさん» side storyの方でそれに似たリクエストを期間内に頂いていたので、作成次第、side storyにあげていきたいと思っています！作成までお時間を用いますので、少々お待ちください (2020年9月13日 13時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
キュキュ - リクエストをしたいのですが妖精の国に拐われて皆んなが助けに来る話が見たいです。 (2020年9月6日 1時) (レス) id: a0bbb5bb79 (このIDを非表示/違反報告)
優空(プロフ) - リクエストにお応えしてくださってありがとうございます！最高すぎてニヤニヤしながら読んでしまい、側から見たら変人になっていたと思います笑 これからも楽しみに更新を待っています！ (2020年8月26日 0時) (レス) id: 9350a6e84c (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - カルーアさん» 確認しましたが、本当に同じ文章が繰り返されていました！ご指摘ありがとうございます、只今修正致しました！ご不便をおかけいたしまして申し訳ありません、今後ともよろしくお願いいたします！！ (2020年8月7日 15時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
カルーア(プロフ) - コメントさせていただきました。これからも応援しています。更新頑張ってください！ (2020年8月6日 16時) (レス) id: 0fc594eb2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 3時
