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記念日からの9歩目。 ページ9

何にも変哲もない、とある蒸してきた日。

「いらっしゃいませ〜」

私は今日も雑貨屋さんで仕事をしている。

変哲のない普通の日。

とはいえ。私は別に、この毎日を不満に思ってるわけではない。

寧ろこんな毎日が続けばいいのになって思うくらいだ。

それに、小さな変化くらいはあるしね。

「あの子どうしたんだろうね、急にやめるなんて・・・」

「あんなに楽しそうにしてたのにねえ・・」

小さな変化・・・というには少し大きすぎかもしれないが。

この間、一緒に合コンに行った後輩ちゃん・・・相澤花ちゃんが、バイトをやめてしまった。

私も突然すぎて、聞いた時はさすがに驚いてしまった。

噂で聞いたことだが、彼女は何かの事件に巻き込まれてしまったらしい。

それが本当だとしたら、それをやったのは間違いなくバイトの誰かだよね、なんて。

そんな噂も出ていて、今はこのお店の関係もギクシャクしている。

これも噂だけど、彼女と仲の良かった女の子が疑われているらしい。

前から彼女のことを妬んでいたのだとか。

「夕凪さん、大丈夫?」

「あの子と仲良かったもんね・・・」

「あ、無理しないでね?休憩しても大丈夫だから!」

だからか、私は毎日毎日慰められる。

彼女とはけっこう一緒にいたから、最初は疑われたけどね。

ああ、それはともかく・・・

「私は、大丈夫だよ?」

「でも、無理しないで・・ね?」

「・・・じゃあ、お言葉に甘えて、休憩させて貰います。」

心配されながら、私は休憩室に入っていく。

そこまで疲れてもないけど、ちょうど休憩したかったし。

それに

「・・・あっはは、」

そろそろ笑っちゃいそうだし!

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作者名:恋音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ygbnju1/  
作成日時:2016年7月7日 21時

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