第17話 ページ18
おそ松兄さんが心配そうに私の顔を覗き込んできた
私は家の方向に歩くのをやめ、兄たちとよく遊んだ公園へと足を運んだ
「結衣?なにしてんの?家こっちなんだけど」
「ん?」
不思議そうに兄達は私についてくる
昔と逆だ……昔は兄たちの背中を追いかけて走っていたのに、今じゃ…
公園についた私はすっと止まり兄達の方へ振り返った
「兄さん、どうして今日きたの」
「どうしてって…そりゃ母さんも父さんも来れないんだから僕らが行くしかないでしょ」
チョロ松兄さんがなんでそんなことを?という表情を浮かべながら私の質問に答える
「誰から授業参観だって聞いたの」
「ふっ、それは俺がゴミ箱に捨ててあった授業参観の紙を見つけたから」
「カラ松兄さんのせいだったの…」
「えっ」
おかしい、さっきっから無性にイライラしてきて、すぐに怒鳴り散らしたくなっている
カラ松兄さんのせいなんて言うつもりはなかったのに
「なんで来ちゃうかなぁ!私の兄は午後の昼近くの授業参観に全員出れるくらいの暇人ですって言ってるようなもんじゃん!」
「ちょ、結衣そんなに言うことじゃ」
「チョロ松兄さんほんと黙ってて!!」
なんで急にこんなこと?みたいな、困惑している表情浮かべてる兄達の中で2人だけ…真面目な顔で見つめてくる兄がいた
そうだ、こういう喧嘩の時、いつもあの二人の目が、顔が、態度が、私は怖かった
その度いつもカッとなって私はより一層暴言を吐いていた、今回もまた
「兄さん達ほんとデリカシーない!どんだけ私が恥ずかしかったかわかる!?」
「ほんともう!兄さん達なんて、だいっきら」
「はいストーップ」
私の最後の言葉を遮ったおそ松兄さんが前に出てきた、私の前に立つとおそ松兄さんは先程の表情をやめ優しい表情になっていた
「泣きながら思ってもないこと言わないの、はいもうこれで仲直り」
「そうだぜシスター、お前の頑張ってる姿を少しでも見たいからこうして俺達が集まったんだ、許してやってくれ」
おそ松兄さんが私を抱きしめ、カラ松兄さんが私の頭を優しく撫でてくれた
毎回こうして私のイライラは収まるのだ
毎回怒りながら泣く私を上二人はこうやってなだめる
あとの4人の兄も私のそばへ駆け寄りごめんと謝ってきた、私はその様子がどうも照れくさかったのかおそ松兄さんの胸に顔をうずめて『私もごめんなさい、兄さん』『本当は大好き…だから』と言うと兄さん達は鼻血を出した
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
一松兄さん
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大重まりな(プロフ) - ((((;゚Д゚)))))))まじ・・・続きが楽しみすぎる!更新頑張ってくださいね! (2019年12月29日 19時) (レス) id: c5c357069e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 凄く面白かったです!イッキ読みしました。本当に6つ子に妹がいたらこうなっている気がします・・・。 (2019年9月30日 20時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ - これを見てはぁはぁ言っている私は、ついに変態へと覚醒してしまった。 (2019年7月20日 23時) (レス) id: 354b18a198 (このIDを非表示/違反報告)
米森ルカ(プロフ) - 頑張ってください〜!楽しみにしてます! (2019年7月16日 20時) (レス) id: 4bcfa0b979 (このIDを非表示/違反報告)
たんてぃー - すんごい楽しみです更新頑張ってください!! (2019年4月25日 19時) (レス) id: 748ce87adf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ56 | 作成日時:2019年3月30日 13時