258話 「こういう時くらい頼ってほしいよね」 ページ8
カラ松side
おそ松はペットボトルのキャップを開け、水を飲んだ。
おそ松「はぁ…」
おそ松はペットボトルのフタを閉めた。
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みゆきside
会計を済ませ、私達はサッカー台で買った物を袋に入れている。
みゆき「おそ松、大丈夫かな…」
お母さん「大丈夫よ。もし食欲があれば、お昼に焼きそばを作ってあげましょう」
お父さん「みゆきちゃんは、焼きそば好きかい?」
みゆき「うん!大好き!」
私達は買った物を袋に入れ終えた。
ふと、外を見ると誰かが私達のことを見ていたような気がした。
(誰…?)
お母さん「みゆきちゃん?」
みゆき「はっ、はい!」
お母さん「帰りましょうか」
みゆき「うん」
私達は赤塚スーパーを出ることにした。
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カラ松side
あれから、おそ松は黙って水を飲み干した。
おそ松「ペットボトル、捨てて来る」
おそ松はペットボトルをゴミ箱に捨てに行った。
トド松「おそ松兄さん、何も話してくれなかったね…」
一松「…僕達に心配かけたくないのはわかるけど、こういう時くらい頼ってほしいよね」
カラ松「ああ。まるで初めて会った時のみゆきちゃんのようだ…」
十四松「みゆきちゃん…。僕達と初めて会った時は何も話してくれなかったけど、一緒にいる時間が増えたことで色々話してくれたよね!」
チョロ松「そうだね」
おそ松が俺達の所に戻って来た。
カラ松「おそ松…」
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みゆきside
私達は赤塚スーパーを出た時に偶然、リムジンに乗っているハタ坊に会った。
ハタ坊とその執事・ボヌールさんが運転するリムジンに乗って、家まで送ってもらっている。
私の右隣にハタ坊、左隣にはお母さんが座っている。
お母さんの隣にはお父さんが座っている。
お母さん「わざわざ家に送ってくれるなんて、ありがとうございます」
お父さん「こんな立派な車に乗せてもらえるなんて、夢のようです」
ボヌール「その大荷物でご帰宅するのは大変でございましょう。先日は温泉饅頭をおいしくいただきました。ありがとうございます」
ハタ坊「すごくおいしかったジョー!ありがとうダジョー。今日はおそ松達、何をしてるジョー?」
みゆき「今日はハローワークに行ってるの。だけどさっき、トド松から連絡が来て…。おそ松が“お腹痛い”って言ってたから帰って来るみたい」
ハタ坊「それは心配ダジョー…」
ボヌール「そのような時は無理をさせないのが一番でしょう。もうすぐ着きますよ」
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作者名:よっちー | 作成日時:2017年6月12日 22時