257話 「おそ松兄さんらしくないよ」 ページ7
みゆきside
みゆき「私…。小さい頃、野菜が嫌いだったの。だけど、小学校から高校までママがお弁当の時に作ってくれた卵焼きにホウレン草やネギが入ってるのがすごくおいしかったの。それがきっかけで普通の料理に入ってる野菜が少しずつ食べられるようになって、野菜が好きになったの」
お母さん「そうだったのね」
お母さんは笑顔で答えてくれた。
お父さん「みゆきちゃんが野菜を好きになったのはママが作った卵焼きのおかげなんだね」
みゆき「うん!」
お母さんのバッグの中からトド松の携帯電話の着信音が聞こえた。
お母さん「あら」
お母さんはバッグから携帯電話を取り出した。
みゆき「携帯電話?」
お母さん「今朝、トド松の携帯をカラ松が渡してくれたの」
みゆき「そっか」
お母さんは電話に出た。
お母さん「もしもし」
電話口:トド松「もしもし、母さん」
お母さん「トド松、どうしたの?」
電話口:トド松「おそ松兄さん、“お腹痛い”って言ってたんだ」
お母さん「まあ…。ハローワークには行ったの?」
電話口:トド松「うん…。ハローワークに着いてから様子がおかしくて、今出て来たところなんだ」
お母さん「そうなの…」
電話口:トド松「だいぶ楽になって来たみたいだし、少し休んでから帰るね」
お母さん「わかったわ。おそ松に“無理しないように”って伝えてね」
電話口:トド松「うん。わかった」
お母さん「じゃあ、一度切るわね」
お母さんは電話を切り、バッグに入れた。
みゆき「トド松から電話?」
お母さん「ええ。おそ松、“お腹が痛い”って言ってたんですって」
みゆき「えっ…」
お母さん「今はだいぶ楽になって来たんですって」
お父さん「そうか…」
お母さん「そろそろレジに行きましょうか」
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カラ松side
ハローワークの近くに自動販売機がある。
トド松「水買って来るね」
トッティは自動販売機の所に行った。
カラ松「何か…。あったのか?」
チョロ松「おそ松兄さんらしくないよ」
一松「…みゆきちゃんに“なんでもいいから話して”って言ったのはどこの誰さ」
おそ松「……」
十四松「あっ、トッティ!」
トッティはペットボトルの水を持って俺達の所に戻って来た。
トド松「おそ松兄さん、水買って来たよ。大丈夫?」
おそ松「うん…」
トッティはペットボトルの水をおそ松に渡した。
おそ松「ありがとう」
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作者名:よっちー | 作成日時:2017年6月12日 22時