黄色いDiary 6

2015/05/02 ページ7

「なんなの？衣装。
　ボタン開けすぎ。

　中に着てたってさ。
　
　それに。なに？
　ボディタッチ。
　やりすぎでしょ？

　翔くん、
　デッレデレになってたじゃん。

　兜被らせてもらったときも
　耳まで真っ赤でしょ？
　目、潤ませちゃって。

　無自覚にも程があるよね。
　何がキャバ嬢なれるだよ！
　ほんとに人たらしなんだから！」
　
　
「アナタの方こそ。
　ちゃんと科学的に証明されたでしょ？
　その声、凶器なの。

　無自覚にも程があるよね。
　男性ホルモン&フェロモンダダ漏れ！
　その気無くても、
　周りの人はおちちゃうの！」


むーーーー、って。
お互いに。


珍しいんだよ？
こうやってケンカみたいになるの。

いっつもさ。
だいたい、
溜め込んじゃうんだから。
二人共ね。


なんだろうね。
なんなんだろうね。


なんだか微妙な空気のまま観終わって。


TV、消そうと思って
おんなじタイミングで
リモコンに伸ばした俺の左手と
智の右手が重なった。


　
　
「「ごめん」」

　
　
ほぼほぼ、同時に発した「ごめん」。

　
肩寄せ合って笑った。

　
　
　
なんなんだろうね。
俺たち、さ。

スキスギル、って
面倒くさいね。

　
そんなこと言い合ってHug and Kiss。


「ほんとにね。
　気をつけてよ？カズ。。。」


アナタの方こそ。
俺が居なくても羽伸ばし過ぎないでよね？

　
　
お互いにね。
心配なんだよね。
ちょっと、離れちゃうから。


でもね。
こうやって嫉妬しちゃうくらい
アナタのこと、好きですから。
　
　
それ、忘れないでよね？

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