黄色いDiary 6

2015/05/10 ページ15

「どういうこと？」


はい、キタ。
不機嫌なオジサン。


「人様に迷惑かけちゃう、って」


だって。
ウソじゃないですもん。

どう頑張って脱いでも
一緒に脱げちゃうの。

毎回すっぽんぽんになっちゃうの。
どう頑張っても。


「そんなん、仕事にはいてくなよ」


だから、もう、捨てたの。
その子は。


「捨てるまでは履いていってたんでしょ？
　『毎回現場ですっぽんぽんになっちゃう』
　って、なんだよ」


ですから、それは。
人様に迷惑かけちゃうから
その子は捨てたんですってば。

　
「信じらんねぇ。
　衣装脱ぐ時さ。
　見せてたんだ。
　その。。。」


なによ。
仕方ないじゃない。
脱げちゃったもんはさ。


ちょ！！やめてよ！


「やだ！」


慌ててイタズラしてる手を押さえる。


「何人に見せたんだよ」


知らないよ、そんなの。
おぼえてないわ。


「おぼえてないくらい、
　見せたんだ」


いや、ですから、ね。
不可抗力、なんですって。


「判ってて履いてたんだろ？
　この淫乱！」


そんなこと、言いながら。
この人の手は、俺のパンツの中に。


やめろって！！


困るんだって。
ドSスイッチ入ったアナタの相手するのは。

俺、今日も撮影だったんだって。

ほんと、勘弁してよ。。。


そう思うのに。
自分の中にも火が点る。


あぁ、もう。


困ったオジサン。


俺も、
言わなきゃいいのにね。
こうなるの、
わかってるんだからさ。
　
　
　
　
　

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