寮が歌い手だらけってどーいうことですか!?

39話　「リスナー」から見た「歌い手」 ページ38

坂「…えっ？？俺たち？」



E「僕たちこの前初めて会ったばっかりですよね…？？」





「あ、直接とかじゃないよ！？ww
最近になって初めて会ったんだからさ！wwww」





ストーカーとかじゃないからwww←





「絶望で周りが何も見えなくなってツイートも何日もしなかったし、誰にも会わずにひとり部屋でこもってた…そんなある日ね






私が久々にスマホの電源をつけたら…みんなの動画が投稿されたっていう通知がたくさん来てたの」





『ゆめ』という歌い手としてじゃなくて、ひとりの女の子…リスナーとして見た通知。








「あの時私は『ゆめ』という存在として何も見たくなかった…。
だから、自分自身の歌は聞きたくなかったし、歌いたくもなかった…





だって…こんな声のせいで、歌が大好きなせいで…自分がボロボロになってしまったという事実は、消えないから…だから…！」





声が震える





ちゃんと喋りたいのに、ちゃんとみんなに伝えたいのに…！





そ「ゆっくりでいいよ、ゆっくりでいいから。A。」



天「俺たち最後まで聞くから、ね？」




「あ、りっ…がと…」





涙をふいて、私は話を続ける。







「私は誰か自分以外の声を聞きたかった…。




他の歌い手さんがどんな歌い方をしてるのか、どんなふうに想いをこめてるのかを感じたかった」





だから、みんなの歌を聞いた






隅から隅まで、ぜんぶぜーんぶ。







そして、気づいた。






「私、無意識のうちに口ずさんじゃってたんだ…何時間も」


______________________________

更新ずっとさぼっててすんませんんんん！！！！

てか急に更新しだしたのにヒット数やばいですね！？ありがとうございます！

これからはちゃんと更新していくのでまた見てくださったら嬉しいです！

40話　好きなこと→←38話　裏切り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す