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雄「あいつ、こっから結構離れた専門行ってんの。
んで、4月から一人暮らし。
…あれ?俺言ってなかったっけ?」
北「いや、聞いてねぇから!」
“ まじか。言った気でいたわ。”
なんて笑ってる雄平。
Aが一人暮らし?
大丈夫か?あいつ。
家事とかさ…
てか…
いねーのかよ。
なんだ。
……会えると思ってたのに。
.
それから長期休みで遊びに行っても、Aの帰ってるタイミングとは合わなくて。
いい加減気になって
「A元気にしてんの? 」って目の前にいる雄平に尋ねる。
したら、
雄「わかんね、彼氏とよろしくやってんじゃねーの?」
「えっ……あいつ彼氏いんの?!」
雄「いや、知らねーけど。」
……知らんのかいっ!
頼むわ雄平さんよ…。
なんで実の兄より俺の方が心配してんだよ!
…にしても、Aに彼氏か。
そりゃいるか。
俺だって大学行ってたら色々あるし…。
それにAは高校の頃だって、学年1って言われてた玉森に告られてたもんな。
傍目から見てても玉森がAに気があるのは
一目瞭然だったのに、本人は全く気付いてなくて。
距離の近さと、隙だらけのAに地味にヒヤヒヤしてたんだよ、俺は。
意外と隅におけねーんだよあいつ。
……でもなんか。
Aが一人暮らしで、彼氏とよろしくやってる←
とか聞くと結構複雑っつーか、なんつーか。
…なんなんだろ、この気持ち。
わかんねーけど。
“ 宏光先輩! ”
そう言って笑う、あの頃のAの姿が浮かんでくる。
……あいつ、変な男に引っかかったりしてねーかな。
.
そうこう思ってるうちに、結局一度もAの顔を見ることがないまま大学を卒業した俺。
就職は地元に戻ってしたいと思ってたから、こっちの企業を受けて無事第一希望で内定をもらうことが出来た。
がむしゃらに一年働いて、二年目がスタートする頃。
残業を終えて駅へと歩いてたら
『……ちょっ! 』
……ん?
『 ……はやいっ! 』
この声って……
たった今通り過ぎてった女の人
思わず背中を目で追うと
ちょうど誰かに追いついて隣を見上げた。
『先輩歩くの早くないですか?!』
……その声で確信した。
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「……A?」
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ななこ(プロフ) - こたえあわせ、めちゃくちゃ好きで何回も読み返してます!もし良かったらこの話のAfterstory的なもの書いて欲しいです…! (2021年3月25日 1時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ぷにぷにさん» お返事遅くなってすみません!兄のきもち、楽しんで頂けてよかったです(*^^*)鈍感かと思いきや、1番鈍感じゃない、っていう雄平さん。(笑)遅くなりましたが、移行しましたのでそちらも是非読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月22日 2時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに(プロフ) - 兄目線、面白いです!!2人を見てきたお兄ちゃん……続き待ってます! (2019年7月15日 12時) (レス) id: 8e7e67402b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - piroponcandyさん» 長いことお付き合い頂いてありがとうございました!(笑)おまけもつけてみたので、ぜひ読んでくださいね◎ほんと、主人公羨ましい。(笑) (2019年6月23日 17時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ぷにぷにさん» コメントありがとうございます!!本当ですか〜(;_;)そんな風に読んでいただけていて、すっごく嬉しいです…!おまけも更新したので、ぜひそちらも読んで頂ければ(*^_^*) (2019年6月23日 17時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2019年2月23日 23時