振り向いてよ、王妃様【あんスタ】

十一話 ページ12

『蓮巳くんか･･････。
　どうじゃ、妾たちの策は？』




そう言ってAは『UNDEAD』や『2wink』のとなりへと移動した




革命軍と『紅月』が、舞台袖で対峙する




敬人「(もう、名前では呼んでくれないのか･･････。
　 いや、今はそれどころではない！)

　 Aさん･･････。
　 これは、どういうつもりだ！」




『はて･･････どういうつもり、とな

　妾からの、ささやかな返礼じゃよ』




敬人「何故だ･･････。

　 貴女は『女帝』から『王妃』へと成り下がり、生徒会の軍門に下ったはず･･････」




『妾がそのようなこと、するはずがなかろう

　『女帝』を降りたのは、あの『皇帝』と並び立つことに不快感を感じたからじゃ。
　妾たちは、今まで期を待っていただけじゃよ。

　･･････この学院を変える好機を』




敬人「･･････まぁいい。

　 たとえどんな奇策を持ってこようと、俺たち『紅月』に敗北などありえん」




『ほんとうに、それだけかのう？』




敬人「何？」




『今日のそなたたちは外部だけでなく、内部からも崩れておった

　紅郎、そなたの心境によってな』




紅郎「！」




敬人「鬼龍･･････？」




Aの発言に紅郎は目を見開き、敬人は眉をひそめた




『今日のドリフェス、そなた本調子ではなかったな？

　まぁ、【龍王戦】の名残じゃろうが』




紅郎「ああ。

　 自分では切り替えてたつもりだったんだがな、どうもいつものようにパフォーマンスできなかった。
　 わりぃな、蓮巳の旦那」




敬人「内部からとは、こういうことか･･････」




Aは、四人揃った『Trickstar』へと目を向ける




『ふふふ。
　･･････蓮巳くん、思い知るがいい！

　そなたたちが切り捨ててきたものが、どれほど大きく強い思いであるのかを！」

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