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これで終わりかと思っていると、今から山を登ると言い出す鱗滝さん。
そして私達は山を登っているのだけど、登るに連れて頭がくらくらしてくる。
そして途中まで来ると、炭治郎にここから麓の家まで戻れと言った。
てっきり私もそこから下りると思っていたらまだ上に登ると言う。
炭「え!?でも鱗滝さん、Aは女の子なんですよ!」
鱗「ああ。だがそれと同時に鬼でもある。今は人間だが鬼の要素が残っているかもしれない。それとも諦めて戻るか?」
貴方「いや、大丈夫です。やります」
そう言った後も心配してくる炭治郎に笑いかけて、鱗滝さんと共に少しだけ山を登った。
鱗「炭治郎には夜明けまで待たないと言ったが、お前は別だ。夜明けまでに戻ってこい」
そう言うと一人で下りて行ってしまう鱗滝さん。
貴方「よし、ちょっと真面目に頑張ろ」
そして下り始めて気付いた。この山は空気が薄い。そして色んな罠が仕掛けられている。
さっきは落とし穴にはまったし、その前には大きな雪玉が落ちてきた。
貴方「(え、待ってコレやばくない?)」
空気が薄いのとたくさんの罠にはまって体力が削られて行くが、その代わりに気付いたことがある。
罠のある場所には微かに色がついている。本来なら動物にしか色は見えないはずなのに、地面や木に色がついていた。
ただ、たまに小動物とかがいるから厄介なんだよね。
まあでも罠は鱗滝さんと同じ藍色だから、そこまで引っ掛からないけど。
下り始めて少しすると、明らかに誰かが落ちたであろう落とし穴などがそこら中に見えてきた
貴方「(もしかしてこれ全部炭治郎が掛かった罠なのかな)」
ちゃんと家に戻れてるのかな、と炭治郎の心配をするがそんな考えもすぐに吹き飛ぶ。
貴方「あ、やば…」
周りを注意深く見ていなかったせいで、ロープに引っ掛かり小石が顔面に飛んできた。
四つ飛んできたうちの一つが左目に直撃する。
貴方「い"っ……うあ"ぁ"ぁ……」
強烈な痛みに目を押さえうずくまる。
すると、頭の中に声が響いてきた。
"その怪我、俺が直してやろうか"
どこか聞き覚えのある声だったが、だれの声なのか思い出せない。
貴方「っ…直して…すごく、痛い……」
藁にもすがる思いでその声に返事をする。すると、目の痛みがふっと消え、元通りになっていた。
貴方「(さっきの声は一体……)」
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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時