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炭治郎side




俺達は急いで鱗滝さんの後を追った。




速い!!この人は一体何歳なんだ。それとやっぱり全く足音がしない!!




ちらり、とAの方を見ると、やはり辛そうな顔で走っている。




炭「(ごめんなA。禰豆子、揺れるだろうが辛抱してくれ!!)」




ああ。辛抱ばっかりだったな、禰豆子、A、お前達は。




炭『また着物を直してるのか。買わないとだめだな、新しいのを』




禰『いいよいいよ大丈夫。この着物気に入ってるの。
それよりも下の子たちにもっとたくさん食べさせてあげてよ』









貴方『あ、リボン切れちゃった。』




炭『それ、禰豆子とおそろいだったろう?また今度買いに行こうか』




貴方『え?別にいいよ。残念だけど、うちはあんまり裕福じゃないからね。もっと必要なものにお金をかけよ』




炭『でも、それ大切にしていたじゃないか』




貴方『んー?まあそうだけど。そもそも顔が一緒なんだし、リボンが無くったって平気よ』




きっと人間に戻してやるから
きっといつか綺麗な着物を買ってやる
きっとまた禰豆子とおそろいのものを買ってやる

みんなにしてやれなかった分まで全部お前達に




そんな事を考えながら走っていると、家が一つ見えてきた。

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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時

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