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炭治郎side
俺達は急いで鱗滝さんの後を追った。
速い!!この人は一体何歳なんだ。それとやっぱり全く足音がしない!!
ちらり、とAの方を見ると、やはり辛そうな顔で走っている。
炭「(ごめんなA。禰豆子、揺れるだろうが辛抱してくれ!!)」
ああ。辛抱ばっかりだったな、禰豆子、A、お前達は。
炭『また着物を直してるのか。買わないとだめだな、新しいのを』
禰『いいよいいよ大丈夫。この着物気に入ってるの。
それよりも下の子たちにもっとたくさん食べさせてあげてよ』
□
貴方『あ、リボン切れちゃった。』
炭『それ、禰豆子とおそろいだったろう?また今度買いに行こうか』
貴方『え?別にいいよ。残念だけど、うちはあんまり裕福じゃないからね。もっと必要なものにお金をかけよ』
炭『でも、それ大切にしていたじゃないか』
貴方『んー?まあそうだけど。そもそも顔が一緒なんだし、リボンが無くったって平気よ』
きっと人間に戻してやるから
きっといつか綺麗な着物を買ってやる
きっとまた禰豆子とおそろいのものを買ってやる
みんなにしてやれなかった分まで全部お前達に
そんな事を考えながら走っていると、家が一つ見えてきた。
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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時