【鬼滅の刃】赤髪の少女 (ページ5)

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歩き続けて数時間

すっかり日も暮れて、私達は月明かりを頼りに歩いていた。

炭「あっ、やっぱりお堂があるぞ。灯りが漏れてるから誰かいるみたいだけど行こう」

そう言った炭治郎とは裏腹にAは顔を歪めた

貴方「だけどあのお堂からは汚い色が見える。人はいるだろうけどあんまり期待しない方がいいよ。

それになんか、変な匂いしない？？」

炭「!!血の匂いがする!!この山は道が険しいから誰か怪我をしたんだ!!」

そう言ってお堂に向かう炭治郎

本当にそうだろうか？
確かに怪我人がいるかもしれないが、それ以上に嫌な感じがする。まるで人ではないものがいる様な感じが。

貴方「炭治郎、」

やっぱりやめよう、そう言う前に炭治郎はお堂の扉を開けてしまった

炭「大丈夫ですか…」

炭治郎の動きが止まった。
どうしたのかと中を覗くと、そこには血塗れになっている人達と人を食べている鬼がいた。

貴方「(これが人喰い鬼……私と禰豆子と同じ鬼)」

鬼「なんだおい、ここは俺の縄張りだぞ。俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ」

禰豆子は血を流している人を見て涎をボタボタと流した。そしてAも例外ではなく、激しい空腹感に襲われた。

今すぐ噛み千切りたい。あああダメだ。人を傷つけてはいけない。

空腹感に耐えていると、鬼が炭治郎に飛び付いた

貴方「炭治郎!!」

炭治郎が喰われる!!
そう思ったが、持っていた斧で鬼の頚辺りを切り鬼から離れた

鬼「ハハ、斧か。ハ、やるな。でもこんな傷すぐ治るからな。ほらもう血は止まった」

炭・貴方「「!？」」

ズズズと鬼の頚は治っていく

そしてすぐに鬼は炭治郎を抑えつける。

貴方「禰豆子!!炭治郎が…!」

そう言うが禰豆子は未だ血塗れになっている人達を見ている

貴方「ああもう……!!」

Aはどうにでもなれと思い、鬼の頭を蹴った。頭は綺麗に吹っ飛び、側にある木にぶつかる。

炭「(こっ!!殺してしまった!!いやでも相手は鬼だから…!!)

っ…A」

炭治郎に名前を呼ばれたが、頭を飛ばしたのにも関わらず体が動き始める。

間に合わない!!
と思ったが今度は禰豆子が胴体を蹴った。

貴方「禰豆子…!!」

鬼「てめぇえらぁあ!!!!やっぱりそいつら鬼なのかよぉお!!妙な気配させやがってえぇえ!!なんで鬼と人間がつるんでるんだぁああ!!」

そう叫んだ直後、鬼の胴体が禰豆子につかみかかった