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貴方「禰豆子!!」
炭「やめろ!!」
そう言って斧を振りかざした炭治郎だが、横から鬼の頭が飛び付いてきて咄嗟にそちらに斧を向ける。
その間に私は禰豆子の前に立ち、禰豆子の代わりに鬼に蹴られる。
貴方「禰豆子、炭治郎の方へ行って!」
そう言うと、禰豆子は走って炭治郎の元へ行く。…そろそろイラついてきたな。
貴方「ウザったいわ、この野郎」
そう呟いて、鬼の鳩尾辺りを殴ろうとすると、炭治郎が鬼にタックルをかました。
炭「やめろ!!」
そしてそのまま崖に落ちていく炭治郎。の手を私と禰豆子で腕を掴んで引きあげる。
貴方「あ、危な…」
鬼の体はそのまま落ちて、下でグシャッと血がはねた。その光景を見て顔を歪める。
なんで人と同じ形をしているんだ。もっと怪物みたいな姿をしていれば不快な思いをする必要もなかったのに。
心を落ち着ける為に、少しの間その場にしゃがみこんで深呼吸を続けた。
やっと落ち着いてきて夜明けも近くなった頃、もといたお堂の方に戻ると炭治郎達の側に天狗のお面を付けた老人が立っていた。
炭治郎は鬼の頭が付いている木の前で、石を持って立っていた。Aはゆっくりと炭治郎達の方に近づいて行った。
すると夜が明け、木々の隙間から朝日がさしこむ。日の光を浴びた鬼はギャアアアと叫んでボロボロになっていく。
貴方「う、わ…」
そういえば禰豆子は大丈夫だろうか?先程まで炭治郎の側でボーッと立っていたのだが。
鱗「!!」
少し声を漏らしたAに気づいた鱗滝だが、Aは気づく素振りも見せず禰豆子を探す。
貴方「(あ、お堂の中なら日の光を浴びずにすむかな)」
そう思いお堂の中に入っていくと、籠の中に入って布を頭に乗せている禰豆子がいた。
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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時