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最終選別が行われる藤襲山を登っているAと炭治郎。
藤襲山には階段があってその周りには藤の花がたくさん咲いていた。
貴方「(あれ、今って咲く時期だっけ…)」
そして階段を登り終えるとそこにはたくさんの人が集まっていた。
想像以上の人数に驚きを隠せないでいると、黒髪と白髪の着物を着た女の子が話し始めた。
黒「皆さま。今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり、外に出ることはできません」
白「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます」
黒「しかしここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で七日間生き抜く」
白「それが最終選別の合格条件でございます。では行ってらっしゃいませ」
その子達が話し終わった後、その場にいた人は全員奥に進んで行った。
私は炭治郎と共に進んで行く。すると早速二匹の鬼が現れた。
「オイオイてめぇは向こうに行け!俺がコイツを喰う」
「いや貴様が失せろ!」
そんな風に言い合っている間に刀を構える。
______あれ、水の呼吸ってどうやるんだっけ。
鬼を目前に呼吸法を忘れてしまった。だが何故か焦りは全く無くて、寧ろ今までよりも体は軽く力も入っていた。
そして炭治郎と共に鬼の頚に刀を振る。
"氷の呼吸 弐ノ型
氷柱(つらら)"
貴方「氷の呼吸……」
突然出来た呼吸法に驚きを隠せないA。
炭「A、氷の呼吸なんて鱗滝さんに教えられてないよな?どういうことなんだろう」
炭治郎と共に頭を捻るが答えは出ない。そして私達は頚を斬られて消えていく鬼に手を合わせた。
するとその直後炭治郎は鼻を抑えた。どうしたのかと尋ねようとすると、一人の男の子が叫びながら走ってきた。
「何で大型の異形がいるんだよ!!聞いてないこんなの!」
その男の子の視線の先を見ると、大きな体にたくさんの腕が生えた鬼がいた。その腕の一つは見知らぬ男の子の首を掴んでいた。
そしてその鬼は先程叫んでいた男の子の足を掴む。
炭治郎はそれを見て、男の子を掴んでいる腕を刀で切り落とした。私は落ちてきた男の子を受け止める。
すると鬼が口を開いた。
「また来たな。俺の可愛い狐が」
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作者名:夜百合 | 作成日時:2017年12月1日 21時