【藤浪イン・ザ・ゲーム】白猫と歩くループの世界【派生作品】 (ページ5)

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ループ。放課後。屋上ページ5

その後、覚えている限りのことを書き出し、整理してみる

「とりあえず明日は写真部に入ろ。色々調べるのはそれからかなー」

ピロン

スマホにメッセージが届いた
かずくんからだった

かずくん明日の放課後って空いてるか?話したいことがあるんだ

カメラ星人入部届出したあとなら空いてるよー。話ってなにー?もしかして告白ー?w

かずくんそんなんじゃねぇよ!ただ、お前には話した方がいいと思ってな

「(かずくんが呼び出すって珍しいなー。それにこんなの、一度目はなかったよね)」

カメラ星人りょーかいりょーかいー。明日、入部届出したらかずくんの教室いくねー

それからは他愛もない話をして、また明日って言い合って眠った

────────

次の日、いつも通りに学校に向かう
おはよーと言いながら席につく
授業が始まって、今日のかずくんからの話を考える

話ってなんだろう
なんで一度目には無かったことが起こってる
もしかしてかずくんもループした？
いや、でも普通は秘密にするはず

ずっと考えていたから、今が何時間目か忘れちゃった

「ループ！意味が分かるヤツは放課後、屋上……」

いきなりの放送
意味のわからない言葉

今の声は明らかに先生とは違う
男子生徒の声だ

男子生徒の声は屋上と言うと途絶えてしまった
今、聞こえるのは先生達の声
授業中に何をしている、とか、意味のわからない言葉を言うな、とか

クラスは今の放送のことで騒がしくなっている

「静かに！今のはただの悪戯だ！」

先生の声も虚しく、誰も会話を止めようとしない
皆、口々に、

────────ループって何？ゲーム？

────────中二病かよw

誰もループの意味をわからないでいる
そりゃあ、そうだろうね
いきなり放送が入ってループなんて言葉を残していった
普通ならわからない

でも、私ならわかる

「(ループ。放課後。屋上)」

その単語だけで理解した
否、それだけで理解するには十分だった