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その後は、相澤が夕食を作り、食事となった。


『お料理、出来たんですね。』


相澤「まあ、合理性に欠けるが、多少は、な。」


『そうですか・・・・・・あの、何か?』


相澤「いや・・・あいつ等に馴染めるか?」


相澤は、沈黙し食事をするAに

気まずいのか、会話を持ち掛けた。

Aは、意外な行動をする、相澤に内心で

驚いて居た。

常に合理性を追求する相澤が、自ら合理性の無い

会話を持ち掛けて来たのだ。


『馴染めるかは、分かりません。

ですが・・・ヒーローを目指す者だと思いました。

私と同い年とは、思えない意志?みたいです。』


相澤「それを言ったら、お前こそ

俺の生徒と同い年とは、思えない思考回路だ。」


と相澤は、Aに言った。

Aの考えは、そう思われて当然だった。

自分の世界では、この考えが、当たり前だが

この世界では、それが異常に思われるのだ。

ヒーローが居て当然の世界。

ヒーローを目指し、憧れるのが当然の世界。

個性と言う能力があって当然の超人社会。

ヒーローが正義、ヴィランが悪で当然の世界。

それがこの世界では、当たり前であり常識だった。

だがAの世界は、違った。

平和を語り、夢を語り、将来を語るのが現実。

夢が叶わないのが当たり前の世界。

寧ろ叶うか、分からない世界。

現実は、辛く自分勝手で、自己中心的な社会。

優しさはなく、金や権力でモノを言う世間。

信用も信頼も平気で裏切る大人。

周りに流されて何色にも染まる子供。

運が悪い。

騙されるのが悪い。

弱いのが悪い。

そこに居るのが悪い。

理不尽に他人へと罪を押し付け

弁解の余地も無く、簡単に人生を壊される。

欲望に忠実に生きるのが、Aの世界だった。

全てが曖昧で、定まりの無い、世界。

だからこそAは、この世界に恐怖を感じた。

この世界は、Aの世界とは、違い

不平等にも程がある程に、【優しい】世界だった。

だがそれと同時に【危険】な世界だと

Aは、思って居たのだ。


『(この世界の人は、簡単だ。)』


相澤「?どうした?」


『いえ、何も。

相澤さんは・・・自分の世界をどう思いますか?』


相澤「合理性の欠ける世界だ。

だがヒーローをやってる価値がある世界だ。」


『・・・そうですか。

そう思えるなら、相澤さんにとって

命を賭ける程の価値がある世界ですね。』ニコ)


相澤「そんなモンか?」


『はい、そう言うモノだと思います。』

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エルサ - 続きが、すごく楽しみです。(ゑ・・・・凄く面白い・・神) (2021年8月7日 22時) (レス) id: e58431ab15 (このIDを非表示/違反報告)
- とてもハマりました体調に気おつけてください (2020年9月3日 22時) (レス) id: 33a07a44b4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - とても面白かったです!!応援してますね!頑張ってください (2019年6月21日 17時) (レス) id: 91c377a003 (このIDを非表示/違反報告)
アニメズ(プロフ) - はい!教えて下さりありがとうございます! (2019年2月7日 17時) (レス) id: dab309a375 (このIDを非表示/違反報告)
不明なストレージ - ちょっと誤字が多いように思えます・・・。何ヵ所かあるのでお手すきの時に確認・修正していただけると嬉しいです。 (2019年2月7日 11時) (レス) id: b3899c8b7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アニメズ | 作者ホームページ:みんなの心が私達のホムペだ!!  
作成日時:2019年1月11日 12時

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