【ヒロアカ】トリップしたら何故か保護されて愛された 上にスマホが最強になってた・・・帰りてー

22 ページ22

Aの言葉にプレゼント・マイクは

目を丸くして、驚いた。

当たり前だった、この世界では、誰もが

夢を見て、目標とし、憧れを持つ、職業だからだ。

確かに、ヒーローを目指すも目指さないも

本人の自由だが、大抵の職業は、ヒーロー関係だ。

直接にせよ、関節にせよ、少なからず

誰にでも、接触がある事が多いのだ。


『すみません、失言でしたか？』


マイク「いや？別に？

・・・なあ、理由を聞いてもいいか？」


『ですが、ヒーローを職業としている人

ヒーローを夢見る人

ヒーローを目指す人に対して

私の発言は、失礼だと思いますけど。』


マイク「大丈夫だって‼

お前の考えが気になるんだ、話してくれよ？」


『そう言われても、私も、上手く・・・いえ

どう言えばいいのか、分かりません。』


マイク「良いから、良いから。」


『・・・私の世界では、ヒーローは、夢や幻想

物語の中だけに、存在するモノなんです。

実際に、犯罪者を捕まえて居るのは、警察です。』


マイク「前にも言ってたなあ〜。」


とAの感想に、プレゼント・マイクが答えた。

Aは、続けて話した。


『私は、この世界に来て、話しを聞いて

ヒーローもヴィランも表裏一体と、思いました。』


マイク「？なんで？」


『私が、読んでいた小説の台詞に

正義があるから、悪が生まれる。

悪が生まれるのは、正義があるから。

とありまして・・・まあ、その影響ですね。』


Aの台詞にプレゼント・マイクは

息を呑み、聞いた。


マイク「お前は、ヒーローとヴィランを

どう思ってんだ？」


Aは、少し難しそうな顔を、して言った。


『その質問の答えは、難しいですね。

・・・ですが“どうも思いません”が

私の中では、正解なんですね。』


マイク「？ますます、分からねー。」


『えっと、ヒーローもヴィランも、同じ人。

自分の中での、善悪の道が決まっただけで

正しいと思った事、やりたい事

それを行動に移すか、移さないかの

犯罪者とそうでない人との違いです。』


と答えた。

プレゼント・マイクは、その答えに何処か

納得をしてしまいそうだった。

だが、納得する訳にも行かなかった。

何故ならAの答えは、ヒーローが

許していい答え、では無いからだ。

プレゼント・マイクは、再び口を開いた。


マイク「それが犯罪で、誰かを不幸にしてもか？」


『それは、その人の気持ち次第でしょう。』

23→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す