《魔入間》参りましょうMyGirl！6

199:一同、心配 ページ36

「ヘン！」
「おかしいわっ」
「おかしいですね」
「おかしすぎるよね」
「アズアズとジャジーなんか知らないの？！

入間くんとAちゃんのこと！！」

心臓破り翌日。詰めるリードを筆頭に女子悪魔3名とプルソンが並び、傍観席にカムイとアロケル、サブノックが座る。

「入間様なら先程バラム師の元へ行くと…」
「己は噴水のところでAを見たぞ？呼んでくるか！」
「ちｯがぁあう！！―――あの2人のすんっごいビミョーな距離感の理由だよ！…試験のあと、結局Aちゃんには会えなかったし…っMINEじゃフツーっぽくしてるけどさあ…！
だって入間軍ていっつも入間くんとAちゃんで真ん中固定じゃん？！それが今日はAちゃんクラりんアズアズ入間くん！いや急に遠ッ！不自然すぎるわ！」
「やっぱり試験が原因かしら…？！Aちゃんすごく頑張ってたのに！」
「あんな表情筋ガッチガチなの笑顔って言えないわよ」
「なんていうか、最初の頃の顔してるよね」
「女性の不調に気づけないとは紳士にあるまじき！」
「入間ちとAちがチクチクしたままでいーの？！アズアズ！？」
「ぅぐ…！」

怯むアスモデウスにジャズが「(…言うの？)」と視線をやる
…おそらくの原因は、わかっていた。

けれど

「…私からは何も言えん。だがっ、このままで良いとも…！」

2人の空気の違いにはいち早く気づいたつもりだ。その理由にも。
それでも…あのふたりだから。
互いを唯一無二の存在だと謂うふたりだから…

「僕はしたいよ。…お節介。
Aと入間くんになにかあって…もし仲直りできずにいるなら。なんとかしてあげたい。迷惑がられても、2人がこのままよりずっといい。」
「こんな時くらい、私達が目立ってもいいと思いますけど？」
「いつもは、入間ちとAちが仲直りってしてくれるから…だから！今度は私達の番なの！」

だって私たちは、

「ｯ…あぁ。そうだな。

今こそシンユー＆オトモダチが立ち上がる時！！
全員ｯ用意はいいな？！」

「「「応ッ!!」」」

▷▶︎▷

『クララっ！
ダンシングフラワーのマネしてたら踊るの止まんなくなっちゃったって本当？！』
「アズくん！
苦手な魚克服しようとしてうっかり人面魚に教室占拠されちゃったって本当？！」
「『大丈夫ッ？！』」

認識阻害眼鏡を掛けた問題児クラス達が密かに見守るなか。まったく同じタイミングで教室に入ってきた2人が互いに気づき―――

「『えっ』」

固まる2人を、扉は静かに閉じ込めた。

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