192:生徒、達成 ページ27
『じゃあ逃げよっか！！』
「「え」」
「ｯ！？危な、ぁッ？！」
直後、入間が私達に覆い被さる。
そのおかげか…はたまた威嚇射撃だったのか。私達の間を通り抜けて壁に突き刺さった矢に、全員の顔が青ざめた。
「そっそうだ…ミッションは達成したけど！」
「試験は続行中…！」
「つつつつまり？！つまりどうしますかA先輩？！」
『つまり〜〜…ｯ
逃げてぇーーーーーっっっ！！！』
理事長室の方から聞こえていた雄叫びが悲鳴に変わる。身を起こした入間に担がれ、後方を注視しつつ時間を確認。
『残り20分！あっちはロビン先生でこっち行くと巡回ルートだから〜〜ッ、ぇえとｯ、ええっとぉおおﾞぉ…！！』
「頑張ってくださいA先輩！穴あけます？！」
「Aアメ食べる？！内ポケットに入ってるよ？！」
「大丈夫ですA先輩なら思いつけます絶対ッ！」
『あﾞーーッ！待って今なんか思い出し…あっいま！今きてる！なんかすごい大事なこと思い出し……！
――――――あっ。』
▷▶︎▷
「いや〜、まさか”SOS”を突破されるとは！
Aちゃんにうまく駒を置かれちゃったなぁ…。ねぇカルエゴ先生？」
ことり。彼が一気に飲み干した空のグラスが置かれる。代わりにと手にした、あれほど装着を嫌がっていたドミノマスクをつけた彼はたいそう出動を心待ちにしていたようで…
「随分張り切ってるようだが…、ﾊｯ。ツメが甘いのは相変わらずだな」
「(うわぁワルい顔…)」
「うわぁやる気満々！」
モニターに映る各チーム。隠れてたり逃げてたり…そこには当然、入間くんに抱き抱えられたAちゃんの姿もあって。逃げるのに必死なんだろう、前を向いて走る1年生2人は勿論、入間くんも―――当事者であるAちゃんさえ。その事故…否、もはや事件と言うべき事案に気づいていない。
入間くんが抱えているのは、後ろ向き状態のAちゃんの両太腿。
策を練ってるのだろう。頭を抱えるAちゃんの、その…んﾞんｯ。くの字に突き出されたおしりと、揺れるスカートのせいで…〜〜き、際どいラインが…
「(絶 対 泣 か すｯ…！)」
「残り8チーム。ハート総数11個！”全滅”、いけますか？」
「問題ない。もう行っていいですかいいですね行きます」
「(あくまで標的は風船だよカルエゴくん…)」
わかってるのかなぁ。いや、わかってるだろうけどさぁ…。
無事に終わればいいな、という僕の願いは
―――この後、予想だにしないかたちで裏切られることとなる。
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夜雨(プロフ) - 名無し11981号さん» コメントありがとうございますー！！随分と熟睡できない日々を過ごさせてしまいました…＾＾ようやく7章始動となります！これからも愛読してくださると嬉しいです…！ (2023年3月30日 11時) (
レス) id: 2b5b6ce78a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - kanayamamoto112さん» お待たせしました…！7章開始になります！ゆっくり更新になりますがそのぶん楽しんでいただけるよう頑張ります＾＾次の章でも夢主ちゃんは大変な目に遭います！(鬼) (2023年3月30日 11時) (レス) id: 2b5b6ce78a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - カキフライさん» 閲覧、コメントありがとうございます！お待たせしました7章開始となります！こちらも楽しんでいただければ幸いです＾＾ (2023年3月30日 11時) (レス) id: 2b5b6ce78a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - ユノンさん» 閲覧ありがとうございますユノン様！本日7章開始となりましたー！よろしければ引き続き見てやってください＾＾ (2023年3月30日 11時) (レス) id: 2b5b6ce78a (このIDを非表示/違反報告)
名無し11981号(プロフ) - 一章からまとめて読みました！！続きが気になりすぎて寝れそうにありませんw.続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！ (2023年3月20日 21時) (レス) id: c91637211e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜雨 | 作成日時：2022年6月6日 18時
