《魔入間》参りましょうMyGirl！6

185:少女、開戦 ページ17

「さぁ！2年生問題児クラス昇級試験を見ようと外庭に大勢のギャラリーが集まってます！！ただいまご覧いただいたのは試験のイメージPV！
なんと！監督はサリバン理事長！！ポーズ監修は空想生物学教諭のバラム先生だそうで！」
「いやーノリノリですね問題児クラス。
Aさんだけめちゃくちゃ顔赤いしなんなら両手で隠しちゃってますけど」
「各所からコメントあがってます。えー…」

『絶対これ要らない本当に無理ですどこにも流さないでください無理です！こんなのまで理事長の要望実現しなくていいですから…っ！あとなんでバラム先生も協力してるんですか？！も…ｯ絶っ対！流さないでくださいね？！』

「ハイごめんなさいバッチリ流しました！！」
「教師陣からも届いてますよ〜！」

「恥ずかしがってるのでより画質いいカメラ用意しました」
「大丈夫！可愛かったよ！」
「こんなことに予算を使うな」

「ハイではルールの確認です！！
制限時間66分！ハート風船をつけた1年生を守りぬくこと！
教師陣に1年生2人のハート風船を割られてしまったら即退場！」
「では早速、試験会場と中継を繋いでみましょう〜…お！2年塔ですね！これは大本命の組み合わせ…



チーム入間&Aだーーーｯッ！！！」

▷▶︎▷

ぎゅ。と繋がれた両手を見る。その先にはすっごく気合いの入った様子の―――チマちゃん。

『チマちゃん、これは…』
「よく聞いてくださいA先輩。
試験開始まで1、2年生は手を繋いでおくというルールがあります」
『えっ。あ、あったっけそんなルール…？じゃあヴィネくんも「そっちは大丈夫です！1年生ひとりと2年生ひとりが繋いでおけば問題ありませんので！」は、初耳…！』

他のチームは3人で繋いでるんだろうか。ちらりと横を見やる。
気まずそうな入間と、その後ろに隠れるようにもうひとりの1年生…ヴィネくんが背を丸め、それから凄い勢いで首を振っていた。

『だ…大丈夫？ヴィネくん』
「全然全く問題ないんで僕のことは気にしないでもらって視界にも入れなくて大丈夫ですその争奪戦巻き込まれるの本当怖いんでっ！」
『(なんか親近感…！)よろしくね！』
「ヴワﾞーーｯ！笑いかけないでください！後ろが！怖いッ！！」
「フフ！賑やかだね〜」

そう。26名と聞いた時から疑問に思っていたれど…1チームだけ、2年生が2人になるのだ。そして今回

「Aと初めてのペア…！」
『頑張ろうねっ、入間！』
「うん！
――守るよ、」

”心臓破り”――…開戦！

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