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しかし、そんなAの予想は裏切られることとなった。
「明日の夕方、日が沈んだら、さっき倒れた場所で待ってるよ。耳揃えてキッチリ持ってくる」
そう約束する神威の瞳はどこまでも澄んでいて、海の底に吸い込まれてしまうような気分になってしまった。
期待していなかったAは、素直に喜ぶ。
お金が返ってくることにも、この不思議な雰囲気の青年に再び会えることにも。
「……わかった。心遣い、ありがとね」
「女の子に奢らせる悪党なんて、カッコつかないからね」
「悪党?」
もしかして不審者(仮)は不審者(確定)でファイナルアンサーだろうか。
「悪いヤツかどうかわからないのに、そう簡単に手を差し伸べない方がいいヨ。じゃ、また、明日の夕暮れ時に」
そう言って、神威は傘を開くと、ヒラリと伝統服の裾を翻して上へと消えて行った。
見上げても、もう彼の姿はない。
──本当に、悪党なのかもしれない。
しかし、二人の約束が果たされることはなかった。何故なら──。
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夢宵桜(プロフ) - 琥珀糖さん» 読みにくくてすみません…。配色を少し変えてみましたが、如何でしょうか。 (4月1日 6時) (レス) id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - 色盲とかではないのですが、背景と文字の色が同系統すぎて読めません。可能でしたら変更して頂きたいです。 (4月1日 1時) (レス) id: 02d9a0ed5d (このIDを非表示/違反報告)
夢宵桜(プロフ) - 名無し5059号さん» 見えない色と見える色を教えて頂けますか? 私は色盲についての知識が浅いため、今の配色のどの部分が見えないか教えて頂けたら、対処法を考えられるかもしれません。 (2月16日 23時) (レス) @page46 id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5059号(プロフ) - 色盲で文字が見えないけど対処法ありますか? (2月16日 22時) (レス) @page1 id: 427c7b5a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢宵桜 | 作者ホームページ:https://lit.link/dreamfairy
作成日時:2023年12月13日 23時