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 札勘定がひと段落したところで、神威が呼びにきた。

「A、そろそろ着くよ。出かける準備して」
「はーい!」

 ということで、場所は美屯星。
 ちなみに、乙女の準備に時間がかかって神威が呆れたのはまた別の話。

 ファッション界でも有名なショッピング星は、お洒落な造りになっていた。
 白を基調とした建物が並び、道はアーチタイルになっている。建物には、流行りの服が並ぶ店、甘い香りが漂うスイーツ店、若者達が談笑するオープンカフェ等が入っていて、街は賑わっている。

──こういうとこ、初めて来た。

 テレビや話では聞いたことがある。Aくらいの若者は、友達や異性とショッピング街でお洒落な休日を過ごすのだと。
 江戸に来る前は田舎に住んでいたから、こういう場所とは無縁だったし、江戸に出てからは家賃と生活費を稼ぐのに必死で、遊ぶ余裕などなかった。
 でも、Aだって年頃の女子である。そりゃあ、こういうのに憧れくらいはある。

 そんなAの前に、突如として現れた、若者が理想とするお洒落空間。
 美屯星に来られたことに感謝しかない。始まりは奴隷商の拉致だったかもしれないが、今こうしてここにいることを思うと、悪くなかったのかもしれない。
 そして、売られかけたところを助かったのは、神威がいたからである。その前に、Aが神威を助けたところから始まっているのだが。
 回り回ってここまで来られたのかと考えると、感慨深い。


「で、Aはどんな服を買うの? 俺、女物はよくわからないから」

 感傷に浸っていたら、神威が尋ねてきた。

「うーん、可愛くて、動きやすいのがいいな。あ、でも、戦闘に巻き込まれるのを考えると、安いのを何着も持ってる方が効率いいかな」

 戦ったら、汚れたり破れたりしそうだ。
 今Aが着ている一張羅も、攫われた時の扱いや、破鳥で暴れたときの負荷で大分くたびれている。

「うん、俺にはよくわからないから、Aについてくよ」

「じゃあ、まずはそこの店に入ろう!」

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夢宵桜(プロフ) - 琥珀糖さん» 読みにくくてすみません…。配色を少し変えてみましたが、如何でしょうか。 (4月1日 6時) (レス) id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - 色盲とかではないのですが、背景と文字の色が同系統すぎて読めません。可能でしたら変更して頂きたいです。 (4月1日 1時) (レス) id: 02d9a0ed5d (このIDを非表示/違反報告)
夢宵桜(プロフ) - 名無し5059号さん» 見えない色と見える色を教えて頂けますか? 私は色盲についての知識が浅いため、今の配色のどの部分が見えないか教えて頂けたら、対処法を考えられるかもしれません。 (2月16日 23時) (レス) @page46 id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5059号(プロフ) - 色盲で文字が見えないけど対処法ありますか? (2月16日 22時) (レス) @page1 id: 427c7b5a4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢宵桜 | 作者ホームページ:https://lit.link/dreamfairy  
作成日時:2023年12月13日 23時

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